何かと世間の反感を買い叩かれてしまう俳優、シドニー・スウィーニーが、ランジェリーブランド「Syrn」をローンチ。その宣伝のやり方が違法な可能性がある上、炎上系YouTuberと変わらないような手法に批判の声が上がっている。 物議を呼んでいるのは、シドニーがインスタグラムアカウントにシェアした、ある動画。黒づくめの服装でキャップの上にフードを被り、まるで銀行強盗のように何かがパンパンに詰まった黒いスポーツバッグを持って撮影クルーたちとバンに乗り込み、夜の山道を走るシドニー。とある場所に着くと、バッグの中から取り出したのは、何十枚ものブラを繋げてロープのようにしたもの。シドニーはこれをハリウッドサインによじ登った上で引っ掛けて、最後にはブラで飾られたハリウッドサインの前で満足げにポーズ。画面には「Syrn」のWebサイトのURLが映し出される。 人気女優らしからぬ、炎上系YouTuberのような映像に観ている側はギョッとするのだが、実はこの撮影が不法侵入や破壊行為などの疑いがあると報じられているのだ。 ハリウッドサインの看板はロサンゼルス市が所有し、そのライセンス権はハリウッド商工会議所にある。問題となっているのはこのライセンス権の方。米ゴシップサイトTMZによれば、シドニーはフィルムL.A.からハリウッドサインの撮影許可は得ているものの、サインに触れたり登ったりする許可は得ていなかったと言う。 ハリウッド商工会議所のCEO、スティーブ・ニッセンは、彼女が同会から撮影許可を得ていないとメディアの取材で主張。「商業目的でハリウッドサインを使用もしくはアクセスしようとする者は、ハリウッド商工会議所からライセンスまたは許可を取得しなければなりません」とニッセン氏。しかし今回の撮影で、同商工会議所にライセンスや許可を求めた者はいなかったとしている。 動画の中でシドニーは「これって捕まるんだよね?」と話しており、撮影自体が確信犯とも取れる。この投稿には「恥ずべき行為」、「無礼で失礼でがっかりする、お金で権利は買えない」、「これは馬鹿げている、国民は間違った人物を有名にした」などの批判コメントが相次いでいる。最も疑問視されているのは、これが投稿されたタイミング。現在アメリカ・ミネソタ州で移民・税関捜査局(ICE)が不法移民を取り締まるいう名目で一般市民を相次いで銃殺するという痛ましい事件が起き国民間に緊張が走っているが、移民の多いロサンゼルスはそうした移民問題の中心地のような場所。そのような状況に関して声を上げるハリウッドスターもいる中、ハリウッドサインを使用して宣伝をするのは「不適切」というわけ。 「お嬢さん、私はあなたのことは大好きですが、今はリリースするには最悪のタイミングです。あなたのブランドを支持しますが、間違った時期でした」、「この動画は現在の温度感が聞こえないようだ。リリースにはもう数週間待つべきだった。この娘と宣伝チームは救いようがない」、「あなたの国で何が起きているのか議論するためにプラットフォームを利用していただきありがとうございます。ああ、待って。あなたは違ったね」。中には「こんなことにお金を使うのならば世界の不正を正すために使ってください」という意見も。―これには、アメリカでは裕福な者、影響力ある人物は社会貢献することを求められるという背景がある。ちなみにこのSyrnはトランプ大統領支持で知られる、Amazon創業者のジェフ・ベゾスが全面出資しており、AmazonとSyrn.comのみで購入可能。 この動画投稿後に、シドニーは「Syrn」がついにローンチされたことを報告。 純白のレースコルセットとショーツ、ガーターベルトを身に着けた画像に、「秘密がついに明らかになりました… @syrn に挨拶してください。これは、あなたがあなたのために着るランジェリーです。説明も謝罪もありません。SYRNが1月28日にあなたのもとへやって来ます。SYRN.comで早期アクセスに今すぐサインアップしてください。もっとたくさんのものがあり、ぜひお見せしたくてたまりません」とキャプションが添えられている。 この投稿内でシドニーは、「結婚して、自由に飛べ」と書かれたTシャツを胸まで捲り上げてブラを見せてショーツを合わせ着こなしや、ボクサーショーツにブラというスタイルも披露。ブランドのコンセプトについてシドニーは米コスモポリタン誌のインタビューで「これは私が自分のボディと物語を取り戻し、それを他の女性たちをエンパワーメントするために活用しているものです」とコメントしている。 シドニーは現在アメリカで上映中の『The Housemaid(原題)』と、4月12日から放送開始予定のHBOのドラマ『Euphoria』第3シーズンで主演を務めている。 バストを売り物にしているとのバッシングを受けているシドニーだが、コスモポリタン誌最新号のカバーではこんな挑発的なポーズで登場。完全に逆風を逆手に取ってプロモーションに利用していて、強い!