松嶋菜々子が主演を務めるドラマ「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)。2月12日に放送の第6話では、正子(松嶋)が宿敵である元国税局員でやり手税理士の箱山(浅野和之)と対峙した。(以下、ネタバレを含みます) ■松嶋菜々子演じる敏腕調査官が悪徳脱税者を成敗 同作は、テレビ朝日系列の連続ドラマ初主演となる松嶋が、“決して脱税を許さない”東京国税局の敏腕調査官・米田正子(よねだせいこ)を演じる社会派・痛快エンターテイメントドラマ。 東京国税局・資料調査課職員の圧倒的な情報収集能力と調査スキルは“マルサ”(国税局査察部)をしのぐと言われ、1人あたりが見つける隠し所得は年間数億円にものぼるという。脱税者を震え上がらせる、税務調査最後の砦(とりで)となるこの部署は、“料”の米偏を取って“コメ”と呼ばれている。そんなコメの中に新設されたドラマオリジナルの部署・複雑国税事案処理室、通称・ザッコクが今作の舞台となる。 正子が招集したザッコクのメンバーとして、東大卒の財務省のキャリアで数字のスペシャリスト・笹野耕一役で佐野勇斗、人心掌握術の天才でワークライフバランス重視の俵優香役で長濱ねる、強運だけが取り柄の古町豊作役で高橋克実、正子の元上司で和菓子好きの飯島作久子役で大地真央が出演。 ほか、経済産業大臣・鷹羽宗一郎役を千葉雄大、宗一郎の議員秘書・灰島直哉役を勝村政信、ザッコクを毛嫌いする上長・麦谷実役を戸次重幸、正子の父・田次役を寺尾聰と、個性豊かなキャスト陣がそろう。 ■正子はザッコクメンバーと宿敵・箱山の悪事を調べ始める 元国税局員で現在は税理士となっている箱山。知識と経験を生かした脱税スキームを作り上げて暗躍していて、正子が追い詰めようとするも、前回はするりと切り抜けていった。その箱山自身の脱税に迫る展開となった。 箱山が美術品や骨とう品でマネーロンダリングしている悪党たちとつながっていることが分かった。正子は「今度こそ逃がさない」と、ザッコクメンバーたちと調査を開始する。 箱山は知識を悪用して裏金を作る手段を生み出し、政治家とも密接につながっているようだった。裏金の原資を突き止めようと、笹野は箱山が金庫番をしているすべての議員の収支報告書を見比べていて、その糸口を見つける。彼らが所属する、宗一郎らの鷹羽グループはじめ3つのグループでパーティー券の売り上げが、あるルールに沿った金額で揃っていたのだ。 パーティーというのは、厳しいルールがある政治献金の代わりにお金を集める目的で有料開催される政治資金パーティーのこと。さっそく作久子、優香、古町が鷹羽グループのパーティーに潜り込み、情報収集した。 その動きを察知した箱山は、麦谷に案内させて部外者立ち入り禁止のザッコクのオフィスにやって来てけん制する。しかし、それにひるむ正子ではなかった。 ■箱山が手に入れた“お宝”の哀しい結末 正子たちは、箱山が裏金を美術品に変えて転売を繰り返すことで資金を何倍にも増やしているのではないかと予想。まだ売却されていない高額の美術品を見つけ出せれば追い詰められると考え、箱山の元に乗り込む。 ガサ入れをしても決め手となるものは見つからず、一度は撤退した正子たち。だが帰り道で、正子が箱山の秘書の動きを思い返し、再び調査に戻った。 そこで見つけたのは、箱山が7億円で競り落とした“トレーディングカード”。正子たちが押収しようとするが、寸前で奪い取る箱山。しかし、箱山の飼い犬がかみついてくしゃくしゃにしてしまい、価値がなくなるというお粗末な展開とともに箱山の悪事は暴かれた。 SNSには「強敵爺かと思ってたのに結構あっさり沈めたな」という感想もありつつ、「ひとまず箱山潰せた」「まず箱山…次は…?」の声が。そう、正子には宿敵となる相手がまだいる。 ■正子のまた別の宿敵・鷹羽一族にも動き その宿敵・鷹羽一族にも箱山と対峙している間に、思いがけないことが起きていた。不倫・隠し子疑惑で炎上中だった宗一郎が大臣だけでなく、議員辞職もしたのだ。 ニュースを険しい表情で見ていた正子への笹野の問いかけで、正子と鷹羽一族との因縁が明らかになった。 正子の父・田次は、かつて宗一郎の父・錦之助(小野武彦)の秘書をしていたが、収賄の罪を背負わされて逮捕された。間違いは正されると帰りを待っていたが、母が心労で倒れてそのまま亡くなった。そこから鷹羽一族を「許さない」と胸に秘め、国税調査官になって錦之助の悪事を追い詰めようとしたが、それを箱山が邪魔した。 だが、正子は言う。「恨みがあることは否めない。でも今だから思うの。大切なのは、正しく集めて、正しく使うこと。それこそが優先されるべきなの」。 正子は宗一郎の辞職までの流れができすぎていると疑っているが、宗一郎は、灰島の知恵により補欠選挙で勝って議員に戻るつもりだった。灰島のこれまでの動きを考えると、灰島が鍵となって新たな展開になりそうだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部