【AFP=時事】昨年11月に香港北部で発生した高層集合住宅の大規模火災の責任追及を求めた香港中文大学の学生が、退学処分を受けた。13日、学生本人が明かした。 同大学で政治学を専攻するマイルズ・クワン氏(24)は、168人が死亡した火災の独立調査を求めるビラを配布し、「扇動的意図」で警察に2日間拘留された。 保釈後、香港中文大は規律審査を行い、学生規律委員会にこの件を委任。AFPが入手した大学からの書類によると、委員会は「複数の不正行為」を理由に退学を決定した。 香港中文大は13日の声明で、個別のケースについてコメントしないとした上で、規律処分により3回の「過失点」を受けた学生は退学となる可能性があると説明した。 クワン氏はAFPに対し、大学は2025年11月の逮捕については自身を処分しなかったと述べた。クワン氏によると、規律委員会を「カンガルー・パネル(でたらめな裁判の意)」や「恥さらし」と呼んだことや、2022年に天安門事件の記念として街灯にステッカーを貼ったことにより、2023年に「器物損壊」で起訴されたことを理由に過失点を科されたと話している。 クワン氏は今年3月に卒業予定だった。 クワン氏は、1980年以降では世界で最も多くの死者を出した住宅火災をめぐる署名活動に関わった住民の一人だった。 オンライン署名では、政府関係者の責任追及、汚職の可能性に関する独立調査、住民の適切な再定住、建設監督の見直しを求めていた。【翻訳編集】 AFPBB News