昭和のスパルタ教育で有名となった「戸塚ヨットスクール」(愛知県美浜町)の合宿所の解体工事が進んでおり、SNSで話題となっている。 ヨットレースで実績を残した男性が1976年に開校。厳しい訓練で非行少年らを更生させた一方、訓練生の死亡も相次いだ。83年、訓練生4人の死亡を受けて男性は逮捕され、傷害致死罪などで懲役6年の実刑判決となった。 関係者によると男性は、現在も講演会や乳幼児向けのサーフボードスクールの活動を続けている。今月、解体工事が始まったのは多くの訓練生が寝泊まりをしていた建物。築50年を超えて老朽化が進み、耐震性に不安が生じたことが理由という。 SNSでは「子どもの頃、親にしかられると決まって『戸塚ヨットスクールに入れるぞ!』と言われた」「ついに解体か……」といった投稿が相次いでいる。 近所に住む男性(88)は「昔はうちに生徒が逃げてきたこともあった。慰めるとスクールに戻った」と振り返る。別の男性(63)は「事件の際はうちにも大勢報道陣の取材が来ていた。ずいぶん昔の話で、最近は静かだった」と話した。 スクールの男性校長は取材の申し入れに対し支援者を通じて「お断りしております」とコメントした。【川瀬慎一朗】