野球中継のため先週は休止だったテレビ朝日系ドラマ「再会~Silent Truth~」が10日、2週間ぶりに放送される。スーパー店長射殺事件で疑いが深まったヒロインの万季子(井上真央)。第7話(2月24日)で口にした言葉から、物語の〝核心〟に関わるテーマが浮かび上がった。 小学校同級生4人の物語。強盗犯と警察官が同じ場所で死んだ事件で秘密を共有した、主人公の淳一(竹内涼真)、万季子、圭介(瀬戸康史)、直人(渡辺大知)が23年後、地元で再び起こった殺人事件を機に再会を果たす。被害者の店長は直人の兄。万季子と圭介は結婚後、息子正樹をもうけて別れた。警察官の淳一は事件捜査と仲間の板ばさみとなった――。 当初、正樹の万引きで事件当日にスーパーを訪れていた万季子が警察に疑われる。後に直人が突然逮捕されるも、凶器が見つからず、立件困難な状況に。なおも続く捜査で万季子のアリバイが崩れ、直人が誰かをかばっている様子から、再び万季子が怪しくなった。 7話で淳一が「アリバイを聞きたい」と釈明を求めると、万季子は「ごめん、そのことは…。もう少しだけ時間をちょうだい」と拒む。一方で直人は淳一に、「万季ちゃんは僕がちゃんと守るのに…」ともがくように言葉を絞りだした。 万季子の言う「もう少し」の「時間」は何を意味するのか。7話には、万季子が勉強する正樹に対し、母子お出かけをしきりに持ちかける場面があった。気乗りのしない正樹より、万季子が前のめり。正樹については圭介が、万季子から「オレのところに泊まりに行かせていいか?」と連絡があったことを淳一に明かし、元妻の胸中を図りかねている。「時間」は正樹と関係ありそうなことをうかがわせる。 正樹は名門中学への推薦入学が決まっているという設定。万季子は正樹を守るため、進学して落ち着き、事件の影響リスクが小さくなるまでの時間的猶予をもらいたい。その後、事件に何らかの決着をつけようとしているとも考えられる。 番組サイトには「容疑者として再会した幼なじみたちの〝大切な人を守りたい〟という想いが物語を動かしていく」というプロデューサーの言葉が見られる。「少しの時間」は、正樹を守りたい万季子の気持ちを示すキかのようだ。 物語の原点は、淳一らが小学6年生だった23年前。中学入学が控える正樹も6年生。時空を隔てた「12歳」という共通点も、「もう少しの時間」とともに、謎を解くキーワードだ。