韓国の検察は非常戒厳が出された際に戒厳司令官を務めた朴安洙・陸軍参謀総長を逮捕しました。 朴氏は、尹錫悦大統領が非常戒厳を宣言した直後に戒厳司令官に任命され、「一切の政治活動を禁じる」などとする布告令を自身の名義で発表しました。 朴氏は国会の国防委員会で、「談話を見て非常戒厳が宣言された事実を知った」、布告の文面は「任務遂行を命令された後に受け取った」などと明かしていました。 検察は、今回の非常戒厳でこれまでに金龍顕前国防相と呂寅兄国軍防諜司令官などを逮捕していて、一連の逮捕者は5人となりました。 戒厳に深く関与した国防相や軍の司令官がすべて逮捕されたことから、韓国メディアは「戒厳の中心にいる尹大統領の取り調べが目前に迫っているとの見方が出ている」と伝えています。