選挙直前、有権者に菓子折りを配った疑いで岐阜県本巣市の市議会議員が書類送検されました。私たちは摘発まで密着しましたが、議員からは最後まで反省の言葉はありませんでした。 「刑事さんから取り調べを受けました。容疑は『選挙違反』です」。去年12月、自分の広報紙で警察から事情聴取を受けたと伝えていたのは、岐阜県本巣市の市議会議員で当選6回のベテラン、鍔本規之議員77歳。先週、公職選挙法違反の疑いで書類送検されました。 (岐阜・本巣市 鍔本規之市議 去年12月) 「地域の人たちに手土産を持っていったことが選挙違反になる」 去年9月の市議会議員選挙の告示前、近所の有権者にゼリーの詰め合わせを配った疑いです。 ■「選挙違反しなければいけないほど人気がないわけではない」 (鍔本市議 去年12月) 「自分の中では当たり前のことをした。選挙違反という感覚は一つもない。選挙違反しなければいけないほど私は人気がないわけではない。選挙運動しなくても当選します」 選挙違反の意識は全くないと話していた鍔本市議。 一方、過去に“モノ”を受け取ったことがあるという地元の有権者は。 (有権者) 「お菓子とか海苔とかお茶漬けとか、くず餅をいただいたこともある」 「『今度市議選に出ますからよろしくお願いします』と平気で言う」 「年寄りが多いからあ(モノを)もらえるなら行く。選挙になると(町が)元気になる」 鍔本市議は、初当選した22年前からたびたび支援者を通じて、近所に菓子折りなどを配っていたといいますが、取材に応じた有権者は法律上まずいと思い、数年前からは受け取らないようにしたといいます。 ■警察は鍔本市議の自宅や事務所を家宅捜索 改めて鍔本市議に投票目当てだったのかを聞くと…。 (鍔本市議) Q.選挙(投票)依頼をしたことは? 「ありません。私はそんなことをする必要もない。近所に“付け届け”をするのは、伝統みたいなもの」 しかし公職選挙法では、いかなる場合でも議員が地元の有権者にモノを贈ることを「寄付行為」として禁じています。