慰安婦像の撤去求める韓国・金柄憲氏逮捕 李大統領、Xで不快感「公開批判で捜査本格化」

韓国内で慰安婦像の撤去活動を続ける「慰安婦法廃止国民行動」の金柄憲(キム・ビョンホン)代表が20日、元慰安婦を侮辱したとして、死者名誉毀損などの容疑で警察当局に逮捕された。金氏に関しては今年1月、李在明大統領がX(旧ツイッター)で不快感を示し、捜査が本格化したとされる。一方、金氏は慰安婦像について「偽の情報をもとに制作・設置され、対日敵愾(てきがい)心を助長し、日韓関係を破綻させる障害」と訴え続けている。 ■「李大統領の公開批判」 韓国の警察当局は、金氏が各地の慰安婦像に「撤去」と書かれたマスクをつけるなどし、損壊したとしている。 金氏は1990年代以降の慰安婦運動を「国際詐欺」と断じ、2019年12月以降、ソウルの日本大使館前など各地の慰安婦像前で撤去を求める集会を重ねる。 これに対して李大統領は1月6日、Xで金氏の活動を報じる記事を引用し、「なんてばかげた…(死者への)名誉毀損だ」と投稿した。韓国メディアが「警察の動きが本格化したきっかけとして、李大統領による公開批判が挙げられる」(KOREA WAVE)と指摘するように、投稿以降、捜査は進展する。 韓国警察庁は1月7日、金氏の行為を違法行為と位置付け、「慰安婦被害者に対する違法行為への厳正対応」と題した報道資料を発表した。ソウル市の瑞草(ソチョ)署に金氏に対する集中捜査官署を設置。19日には金氏がソウル市内の高校前で「無届け集会」を行った疑いで家宅捜索に踏み切った。 実際は、高校前で横断幕を掲げ、1~7分程度写真撮影したに過ぎないと報じられている。 ■慰安婦詐欺劇は中断を 李大統領は2月1日にもXで、金氏を「顔は人間だが心は獣」と非難した。「人を害する獣は人に変えるか隔離しなければならない。一生懸命働く警察を激励する」と書き込んだ。 金氏も2月4日、大統領府前で記者会見し、「決して大統領がいう『名誉毀損』したことはない。慰安婦に関する事実を知らせただけだ。30年以上続いている慰安婦詐欺劇の中断と少女像を撤去せよということだ」と反論した。 金氏は会見で「大統領のゾッとする警告に、警察庁が機敏に対応し、マスコミが拡大再生産し、私はあっという間に犯罪者に転落した」と述べ、李大統領に謝罪を求めた。

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