他人名義のクレジットカードを使用した不正な購入と知りながら、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)のメンバーにレターパックを販売したなどとして、福岡県警は1日、福岡城西郵便局(福岡市早良区)の男性局長(51)と男性課長代理(52)=いずれも当時=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)ほう助容疑で書類送検した。 匿流側は不正購入した大量のレターパックを転売し現金化していたとみられ、そうしたマネーロンダリング(資金洗浄)に郵便局が関与した疑いで立件されるのは異例。 書類送検容疑は局長ら2人は共謀して2025年2月17日、匿流メンバーが他人名義のクレジットカードを使用していると知りながら黙認し、レターパック1162枚(計49万9660円)を販売。メンバーがレターパックを福岡市内の買い取り業者に42万9707円で転売することで、業者側が犯罪収益を得ることを手助けしたとしている。 2人は容疑を認め、「同じ人が週1回以上郵便局に来て、他人名義のカードを使うのを内心おかしいと思っていた。言われるがままにしたことを反省している」などと供述しているという。県警は起訴を求める厳重処分の意見を付けた。 事件を巡っては、25年5月までに男性会社員2人から株式投資名目でクレジットカードなどをだまし取ったとして、匿流の男性メンバー4人が詐欺容疑で逮捕、起訴された。匿流メンバーからレターパックを買い取った福岡市内の業者の男性店長も26年3月に組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)で略式起訴され、罰金100万円の略式命令を受けた。県警は匿流メンバーがレターパック以外の転売も含めて計3億円を得ていたとみて実態解明を進めていた。【栗栖由喜】