メルボルン、オーストラリア、4月7日 (AP) ー オーストラリアで最も多くの勲章を受章した退役軍人であるベン・ロバーツ=スミス氏が、2009年から2012年にかけてアフガニスタンに駐留中に、非武装のアフガニスタンン人5人を殺害した疑いで戦争犯罪の容疑に直面していると、同国警察とメディアが7日に報じた。 警察は7日に逮捕された47歳の元兵士の氏名をまだ確認していない。しかし、メディアでは広く、アフガニスタンでの功績によりビクトリア十字章と勇敢勲章の両方を授与された元特殊空挺部隊(SAS)の伍長、ロバーツ=スミス氏であると報じている。 警察は同日、ロバーツ=スミス氏を戦争犯罪による殺人罪5件で起訴した。警察の声明によると、同氏は一晩勾留された後、7日に初出廷する予定だという。 ロバーツ=スミス容疑者は、アフガニスタン戦争に従軍したオーストラリア人退役軍人として、戦争犯罪で起訴された2人目となる。 戦争犯罪による殺人の罪は、終身刑の可能性を伴う。これはオーストラリアにおける連邦犯罪であり、武力紛争の文脈において、民間人、戦争捕虜、負傷兵など、敵対行為に積極的に関与していない者を故意に殺害したものと定義されている。 オーストラリア連邦警察によると、ロバーツ=スミス容疑者は7日、ブリスベンから到着したシドニー空港で警察に逮捕された。 2018年に複数の新聞がロバーツ=スミス容疑者に対し、一連の戦争犯罪を非難する記事を掲載したことを受け、同容疑者が提起した名誉毀損訴訟において、民事裁判所はすでに同容疑者に対する同様の主張を信憑性のあるものと認定している。2023年、連邦判事はロバーツ=スミス容疑者の主張を退け、同容疑者が2009年と2012年に4人の非戦闘員を違法に殺害した可能性が高いとの判決を下した。 しかし、民事裁判所が戦争犯罪の申し立てについて「蓋然性の均衡」に基づき大部分が立証されたと判断した一方で、新たな起訴内容は刑事裁判所において「合理的な疑いを超える」というより高い基準で立証されなければならない。9月、オーストラリア最高裁は上訴審理を行わないと表明し、同判決を覆す可能性は絶たれた。 今回の起訴は、2020年に公表された軍事報告書を受けたもので、同報告書は、オーストラリアの精鋭部隊であるSASおよびコマンドー連隊の兵士らが、アフガニスタンの捕虜、農民、その他の非戦闘員39人を違法に殺害した証拠を突き止めていた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)