大阪府和泉市の団地で住人の母娘が殺害された事件で、府警は1日、娘の知人で50代の男性が関与した疑いが強まったとして、娘に対する殺人の疑いで逮捕した。捜査関係者が明らかにした。 殺害された村上裕加さん(41)は、社会福祉士として、大阪府和泉市内の病院で患者の入退院や転院をサポートする仕事をしていた。病院の事務長は、容疑者逮捕の知らせに安心した様子も見せたが、「村上さんが帰ってくるわけではないし、悲しみがなくなることはない」と残念がった。 事務長によると、裕加さんは約9年前からこの病院に勤務。真面目で熱心な勤務態度で、他のスタッフや患者の家族からも信頼されていたという。 事件前日の4月7日は午後5時15分に病院を退勤した。翌8日も出勤する予定だったが、始業時間を過ぎても出勤せず、連絡もなかった。これまで無断欠勤したことはなく、心配した病院側が親族へ連絡。親族が裕加さんの自宅を訪れて遺体を発見した。 事件発覚から約3週間後に届いた容疑者逮捕の知らせ。事務長は「スタッフは不安な状態が続いていた。トラブルは特に聞いておらず、『なぜ彼女が』という気持ちで困惑している。(容疑者には)なぜこうなってしまったのかを正直に話してほしい」と求めた。 団地周辺の住人らによると、母親の和子さん(76)は小学校の教諭として長年、地域で親しまれてきた。和子さんが勤める学校に子どもを通わせていた60代の女性は「けがをしたウサギを病院に連れて行くなど、優しくて明るい先生だった。この地域の子どもはみんな教え子なのではないか。恨みを買うような人ではない」と話していた。【松原隼斗、水谷怜央那、安徳祐】