岐阜県警大垣署は7日、大垣市の60代パート女性が現金計3800万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。特殊詐欺事件として調べている。 署によると、7月24日、女性宅に警察官を名乗る男から「逮捕した犯人が、あなたから通帳を買ったと話している。あなたが詐欺事件の重要参考人となっている」と電話があった。その後、交流サイト(SNS)を通じ、検察官を名乗る男らから「お金をほかの口座に移す必要がある。宅配便で送ってほしい」と指示があった。 女性は8月14~26日の間に、指定された東京都内の住所に3回で計950万円を送付。さらに、9月4日~10月4日の間に、市内の路上で金融庁職員を名乗る男らに、5回で計2850万円を手渡した。 7日に女性が「特殊詐欺被害で現金を手渡してしまった」と110番した。 また、署は同日、市内の80代無職女性が現金100万円とキャッシュカード2枚をだまし取られる被害に遭ったと発表した。カードの口座からは計298万9千円が引き出された。