有村架純、黒木華、南沙良が共演する『マジカル・シークレット・ツアー』(6月19日公開)。このたび、塩野瑛久演じる主人公、和歌子の夫、高志の場面写真とメイキング写真3点が解禁となった。 本作は、2017年に中部国際空港で主婦たちが【金の密輸】で逮捕されたという実際の事件から着想を得た物語。二児の母、大学の研究者、そして妊婦。一見、犯罪とは無縁そうに見えるものの、実はそれぞれに事情を抱えた3人が偶然出会い、金の密輸という秘密によって絆を深める姿を活写する。キャストには有村、黒木、南のほか塩野、青木柚、斎藤工らが名を連ねる。『ミセス・ノイズィ』(19)で日本映画批評家大賞にて脚本賞を受賞し、昨年は『佐藤さんと佐藤さん』(24)が公開された天野千尋が監督を務めている。 本作で、主人公、和歌子(有村)の夫、高志を演じるのは、2012年にデビュー後、数々の映画、ドラマ、舞台で活躍を続けてきた塩野。高志は、ギャンブルにのめり込み、会社の金300万円を横領。その事実が発覚し会社から解雇されたことも、闇金からの借金も、すべてを妻の和歌子に隠していた。そんなとき、高志がパチンコ店でくも膜下出血により倒れたことをきっかけに和歌子は高志が隠していた事実をすべて知ることになる。結果、和歌子は絶望の淵に立たされ、ほかになすすべもなく【金の密輸】という闇バイトに手を染めていく。一方で、高志は2人の子どもにとっては父親であり、実母からはいまでも溺愛される息子。身勝手で未熟だけれど、どこか憎みきれない、高志の危ういバランスを塩野が絶妙に演じる。 天野監督は、高志という人物について「高志は、人によって嫌なヤツに見えたり、正論を言うキャラクターに見えたりと、見え方に幅があるようですが、私からすると人間味があっておもしろい人。プライドが高いし本人は一生懸命やっているつもりなのに、言っていることとやっていることがズレているんですよね」と、どこかズレているものの、単純な悪人ではないと高志の性格を明かす。さらに、そんな高志を演じた塩野に関しては「役のおもしろさを引きだして、楽しんで演じてくださいました」と信頼を寄せた。 今回解禁されたのは、塩野演じる高志の新規場面写真とメイキングカット3点。幼い子どもを慣れた手つきで抱きかかえる姿には、“優しい父”の表情が宿っている。一方、くも膜下出血で倒れたパチンコ店でのカットでは、こちらをまっすぐに見つめ、追い詰められた男の眼差しが写しだされている。さらに、入院中の撮影シーンで天野監督と塩野が真剣に言葉を交わすメイキングカットも解禁された。 家族を人生の崖っぷちに追いやる夫と、【金の密輸】で必死に生活を守ろうと奮闘する妻。すれ違いはじめた2人が、ラストに迎える結末を劇場で目撃してほしい。 文/鈴木レイヤ