栃木県上三川(かみのかわ)町の住宅で14日に住人女性が殺害された強盗殺人事件で、事件1週間前に女性宅付近で盗品等保管容疑で逮捕された男性が、「闇バイトに応募した」と供述していることが捜査関係者への取材で判明した。強盗殺人容疑で逮捕された少年らとは別のグループの実行役だったとみられるという。 県警下野署捜査本部は、背後にいる匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)の指示役が、男性の逮捕後に実行役を少年らに替えて被害者宅を狙った可能性もあるとみている。 捜査本部によると、現場周辺では4月中旬以降、不審な車やバイクが相次いで目撃されていた。5月6日には、県警が盗難ナンバープレートを付けた車を発見。運転手は逃走したが同乗していた茨城県八千代町の職業不詳、渡辺昌英容疑者(41)を確保し、翌7日に盗品等保管容疑で逮捕した。下見をしていたとみられ、被害者宅の金品を狙った実行役の可能性もあるという。 また、14日朝の強盗殺人事件の現場で、被害者宅の飼い犬が死んでいたことが新たに判明した。住宅に押し入った16歳の少年らが殺したとみられるという。 捜査関係者によると、事件当時、指示役とされる横浜市の竹前海斗(28)、妻の美結(25)両容疑者は別の場所から、リアルタイムで少年らと通話しながら指示を出していた。夫婦は容疑を否認している。 夫婦は、少年4人とは別の車で栃木県へ移動した。14日の事件前には、途中の高速道路のサービスエリアに6人で集合。最終的な打ち合わせをした可能性がある。被害者宅には少年4人のうち3人が押し入り、1人は運転手役だったとみられるという。【白川徹】