「まさかこんなものが…」相次ぐ金属盗難、炊事場の蛇口を盗まれたキャンプ場がく然「対策しようがない」

記録的な金属価格の高騰を受け、各地で金属製品の盗難被害が相次いでいる。東京都水道局は先月中旬、多発する都内集合住宅での水道メーター盗難を注意喚起。埼玉県警も公式SNSを通じ、室外機や給湯器、タイヤホイールなどの盗難対策を繰り返し訴えている。そんななか、新たにキャンプ場の炊事場から水道の蛇口などが盗まれる被害が発覚した。被害に遭ったキャンプ場のオーナーに詳しい話を聞いた。 「5月29日オープン予定の当館のキャンプ場、ログハウスですが、本日冬囲いを外しに行ったところ、キャンプ場の炊事場の蛇口と竈門(かまど)のロストル(薪や鍋を置く網)が全て盗難されてました。まさかの事態にスタッフ一同愕然としております」 今月17日、SNSで炊事場の蛇口やロストルの盗難被害を報告したのは、新潟・長岡市で30年以上続く温泉宿泊施設・山古志の宿あまやちの湯。豪雪地帯のため、例年この時期に営業を開始する施設内のキャンプ場で開業準備を進めていたところ、冬の間に囲いを設けた炊事場から、蛇口やロストルなどの金属製品が持ち去られていたことが発覚したという。 「蛇口11個、ロストル20枚、他にロストルをかまどに設置するためのL字金具が35個、根こそぎやられました。冬囲いを外した17日にスタッフが気付き、その日のうちに警察に通報、被害届も提出しましたが、被害総額の算出についてはしばらく時間がかかる見込みです」と施設の担当者。29日に迫った営業開始を前に、現在急ピッチで復旧作業を進めているという。 「まさかこんなものが盗まれるとは思っていなかった。冬の間中見張っておくわけにもいかず、対策のしようがありません」 金属製品の盗難は全国各地で相次いでおり、お寺の屋根やお墓に花を供えるための花入れ、側溝のふた、公園のすべり台に至るまで、ありとあらゆるものが対象に。先月19日には、外国籍の男性が愛知の名鉄津島線の線路内で線路の一部を工具で損壊し逮捕、栃木では消火栓ホース先端のノズルが盗まれるなど、一歩間違えば大惨事につながりかねない事例も起こっている。 人気のない場所や24時間管理することが難しい施設を狙った一連の犯行手口。盗難品の買取りに規制をかけるなど、抜本的な対策が求められている。

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