新庁舎建設巡る収賄事件受け、検証組織設置へ 熊本・八代市長が意向

熊本県八代市が発注した新庁舎建設工事をめぐり、市議ら3人があっせん収賄容疑で逮捕されたのを受け、小野泰輔市長は26日、専門家を交えた検証組織をつくり、事件の原因や背景、防止策などをまとめる考えを示した。この日の定例記者会見で、市としての対応を問われて答えた。 3人は警視庁と県警に7日に逮捕された。新庁舎建設の入札で、準大手ゼネコンの前田建設工業(東京)が有利になる評価基準案にすることなどを市側に働きかけ、見返りとして2021年6月ごろ、前田側から6千万円のわいろを受け取った疑いがある。3人とも容疑を否認している。 26日の会見で、今回の事態が起きた理由を問われた小野市長は「声の強い議員、力のある議員の要求に応えてしまった」と述べた。現状は捜査に協力している段階としつつ、刑事手続きの状況などを見ながら検証作業に入ると説明した。 「我々が教訓として守っていくべきことを整理する」とも述べ、市として原因の究明と防止策づくりを進める意向を明らかにした。その方法として、職員による検証組織を庁内に設け、弁護士などの専門家も含めることで客観性を保つという。 会見では市の業務への影響も問われた。市民からの意見が電話などで73件あり、その多くは逮捕された議員を非難する内容だった。ふるさと納税の件数が減ることを心配する声もあり、影響を注視するという。小野市長は「透明で公正な、開かれた八代市に新しく生まれ変わり、皆さんに納得していただく」と述べた。(伊藤隆太郎)

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