阿部監督辞任で巨人後任は誰に? 高橋由伸、松井秀喜、原辰徳…専門家が見る“純血主義”の行方

巨人の阿部慎之助監督が18歳の長女への暴行容疑で25日に現行犯逮捕されたことを受け、26日午前に球団へ辞任を申し入れ、受理された。激震が走る巨人は今後、どう立て直していくのだろうか。 * * * ■求心力のある正式な監督を置かないと… 阿部監督は25日夜に長女を押し倒すなどの暴行を加えたとして現行犯逮捕された。巨人は25日のうちに「暴力は許されないこと」「阿部慎之助監督については進退を含め処分を検討します」とコメントし、橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行を務めることを発表するなど迅速な対応をみせた。 東大から投手としてロッテに入団し、引退後はソフトバンクで編成育成部長や経営企画部長などを歴任した小林至・桜美林大学教授は、素早い球団の対応について「そう決断をせざるを得なかった」と話す。 「プロ野球は興行ですし、シーズン中の試合は待ってくれない。相手球団があり、チケットを買ったお客さんがいて、テレビ中継や配信がある。こうした形でベンチが注目されることは避けなければならない。“外側”に対する経営判断としては、どの球団であっても同じように動いたでしょう。さらに巨人には『巨人軍は紳士たれ』という流儀もあります。当面の現場復帰も考えづらいのではないでしょうか」 選手のケアなど今後、球団に求められる対応はある。 「球団としては選手に野球に集中してもらう必要があります。メディア対応は広報に一元化し、選手個人に本件へのコメントは一切させない。野球界やメディアには、そういう雰囲気を作りがちな面がありますが、『勝つことで禊ぎにする』といったような空気を選手に背負わせることは最も避けなければならない。もちろん、そうした意見を表明することは自由ですし、封殺するということではありません。あくまで説明責任を負うのは選手ではなく球団であると明確に選手に伝えることが大事になってきます」(小林さん) 気になるのは監督の後任人事だ。橋上監督代行はいつまで指揮を執るのか。巨人の山口寿一オーナーは26日に今シーズン中は橋上コーチが指揮を執る意向を示したが、野球評論家の江本孟紀さんは異議を唱える。 「22~24日の阪神戦3連敗の直後というタイミングでの事件で、選手を含め巨人の現場は混乱しているでしょう。ただ、阿部が現場に復帰するという前提がないのであれば、早々に正式な後任監督を置いたほうがいいと思います」 江本さんも、現役時代にシーズン途中での監督交代を経験している。 「阪神時代の1980年5月に、一番信頼していたブレイザー監督が辞めてね。僕はものすごくテンションが下がった。阿部の指導方法がどうかは別にしても、選手はみんな指揮官を筆頭にして頑張っているわけで、モチベーションの変化は心配ですね。監督代行の橋上にしてもやりにくいはずです。だから、選手がふらふらしてしまわないように、求心力のある、パワーのある正式な監督を置かないと。早いタイミングで方針をはっきりさせたほうがいいと思いますね」 阪神のブレイザー監督辞任は、江本さん自身が翌年に“ベンチがアホやから野球がでけへん”と発言して引退に至る流れにつながった。その江本さんは、巨人の後任監督についてこう話す。 「いの一番に候補に挙がるのは前前任の高橋由伸でしょうね。再登板は十分にあると思います。本人は乗り気ではないようだけど、ひょっとしたら松井秀喜という手もないこともないよね」

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