「暴行が常習化、どのことを言っているか思い出せません」 釧路市の障害者支援施設で職員の逮捕相次ぐ

高橋海斗記者 「いま警察の捜査員が施設の中へ入っていきます。 これから家宅捜索が行われます」 (28日)午後1時半すぎ、警察による家宅捜索が行われたのは、釧路市鶴丘の障害者支援施設「鶴が丘学園」です。 この施設の職員、高橋海吏容疑者(29)。高橋容疑者は今年3月、施設内で、入所者の男性の腹を蹴ったほか、他の入所者の男性3人に対しては、顔や頭をコップで殴るなどの暴力をふるった疑いが持たれています。 被害者の母親 「皿を廊下に落としただけで蹴飛ばして、壁にバーンって当てて」 「あれはもう完全なる虐待と暴力だって」 高橋容疑者に腕をつかまれ壁に押し付けられた男性の、母親です。 重度の自閉症を持つ息子が月に1度、家に帰ってくると、頭に傷を負っていたこともあったと言います。 母親 「(職員と)コップを取り合って、水を飲んでいたら、人のコップだからと先生が取ったら(額に)2センチの傷があって血が出たと思う。多分その先生じゃないかなと思って」 「信頼して預けているのに、信用がなくなった。どこまで信じていいのか分からない」 警察の調べに対し、高橋容疑者は、29歳の男性に対する暴行については「イラッとして蹴りました」と容疑を認めていますが、他の3人への暴行については…。 「暴行が常習化していて、どのことを言っているか思い出せません」 この施設では今月21日にも、入所者への暴行の疑いで、職員の阿部弘樹容疑者(31)が逮捕されています。 阿部容疑者に暴行を受けた男性は翌日、「転倒による急性硬膜下血腫」で死亡しています。 相次ぐ入所者への暴行について、施設の園長は…。 鶴が丘学園・和田敏幸園長 「(職員の暴行について)認識というのはなかったです」 「不適切な支援、虐待が起きるということは、本当にあってはならない。本当にあってはならないことだと思っております」 施設によりますと、高橋容疑者と阿部容疑者のほかにも、3人の職員から警察が聞き取り調査を行っているということです。 利用者やその家族を支える場所で、職員が暴力を振るっていた疑いが持たれています。 この施設の入所者は79人、そして職員は生活支援員を含めて60人ということです。これまでに逮捕された2人は、いずれも入所者を介助する生活支援員でした。 では、今回の事件について時系列で整理していきます。 今月21日に逮捕された阿部容疑者は、2024年3月に入所者の44歳の男性を押し倒すなどの暴行を加えたと見られています。 暴行を加えられた男性は翌日死亡しましたが、警察は「暴行との関連はなし」としています。さらに2年後、今年3月9日にも、別の男性の足を踏みつけたと言われています。 そして、阿部容疑者の犯行が映っていた防犯カメラには、今日送検された高橋容疑者が入所者に暴力を振るう様子も映っていました。 高橋容疑者は3月11日に入所者の頭を掴んで押さえつける、15日には別の入所者3人に、顔や頭をコップで殴るなどの暴行を加えたと見られています。 施設側によりますと、阿部容疑者と高橋容疑者以外にも、3人の職員が警察から聞き取り調査を受けているということです。 警察は2人の容疑者について、余罪を含めて捜査を進めています。

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