ゴムボートで命がけの脱出、中国の著名反体制活動家が韓国領海で拘束…令状棄却で「カナダ亡命」へ急展開

【05月29日 KOREA WAVE】ゴムボートに乗って韓国領海に密入国しようとしたとして、出入国管理法違反の疑いで緊急逮捕された中国の著名な反体制派活動家、董広平氏について、大田地裁瑞山支部は28日、検察が請求した拘束令状を棄却した。地裁は「逃亡や証拠隠滅の恐れがない」と判断理由を説明した。 令状棄却を受け、韓国海洋警察は大田出入国管理事務所に董氏の身柄を引き渡す方針。同日、令状の実質審査のため裁判所に出廷した董氏は、難民としてカナダへの亡命を希望する意思を示したという。 董氏は25日午後9時36分ごろ、ゴムボートに乗って韓国領海に入ろうとしていたところ、忠清南道泰安(テアン)の西格列飛島(ソギョリョルビド)から北西に約18キロ離れた海域で地元漁船に発見され、出動した海洋警察に緊急逮捕されていた。 米国に拠点を置く人権団体「中国人権」などによると、董氏は中国河南省鄭州市で警察官として勤務していたが、1999年に天安門事件の犠牲者を追悼する請願書に署名したため免職となった。その後、2001年に「国家政権転覆扇動罪」で逮捕され3年間服役したほか、2014年にも天安門事件の追悼活動を主導したとして再び拘束されるなど、長年当局から弾圧を受けてきた。 2015年に釈放された後は家族とタイへ逃れ、国連から難民認定を受けた。しかし、同年11月にタイ当局によって中国側へ強制送還され、再び収監された経緯を持つ。2019年の出所後も台湾への密航失敗やベトナムでの拘束・強制送還などを経て、2023年10月に中国での刑期を終えたばかりだった。国連の報告書によると、董氏は出所後も警察の監視や嫌がらせ、経済的困窮に直面し、何度も脱出を試みていたという。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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