「殺意あったと言われるのは当然」 旭川17歳殺害、弁護側は否定

旭川市で2024年4月、女子高校生(当時17歳)が橋から落ちて水死した事件で、殺人などの罪で起訴された内田梨瑚(りこ)被告(23)の裁判員裁判が3日、旭川地裁であった。検察側の質問に対し、内田被告が高校生を橋の欄干に座らせた際の心境を説明した。 検察側は冒頭陳述で、「転落したのがそれまでの被告人らの言動のせいであり、実質的に転落させたと評価できれば、転落させるに至った行為が殺人罪の実行行為といえる」と指摘。現場の橋から転落すれば死ぬ危険があることを理解していたと言えれば、故意は認められるとした。 この日の法廷で内田被告は、橋の上からスマートフォンのライトで照らした際に人が落ちたら助かるのは難しそうと思ったか問われると、「覚えていない」と述べた。供述調書でそう述べていたと指摘されると、「質問されたからそう答えたのだと思う」と話した。 欄干に座らせたことについて「死ぬ危険のある行為だとわかっていたのではないか」と問われると、「はい」と答えた。「殺意があると思わないか」との問いには、「今は思います」とした上で、「当時は殺意をもって欄干に座らせたり、体を押したりしていた訳ではないが、今はこんなに危険なことを……、危険なことをしていたので、殺意があると言われても、言われるのは当然だと思います」と述べた。 高校生が、被告と共犯の罪に問われた当時19歳の女=懲役23年が確定=から「死ね」「落ちろ」などと繰り返し言われたことについては、「(高校生は)追い詰められていたと思う」と答えた。 閉廷後、内田被告に接見した弁護人は取材に、「現在の反省や逮捕後に知った情報を含めて話した」とし、内田被告が殺意を否定している状況に変わりはないとした。(野田一郎)

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