AIで加工された実在する女子児童の写真を所持… 盗撮教員グループの元教諭・水藤翔太被告(35) の裁判で初の判断「性的ディープフェイクは児童ポルノ」名古屋地裁

実在する女子児童の写真を生成AIで加工したわいせつ画像を所持した罪などに問われている元小学校教諭の裁判で、名古屋地裁は懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。 きょう午後3時前、裁判所の前には1人の男の裁判傍聴券を求めて、長い列ができていました。 名古屋市の元小学校教諭・水藤翔太被告35歳。教員グループによる児童盗撮画像共有事件で最初に逮捕され、事件が発覚しました。 ■「好みの容姿の子をターゲットにした」 起訴状などによりますと、水藤被告は児童の下着を盗撮し教員グループに共有したほか、「性的ディープフェイク」と呼ばれる、実在する女子児童の写真を生成AIで加工したわいせつ画像を所持した罪に問われています。 (水藤被告) 「SNSで発信する中で、性の対象とする年齢が下がっていき、好みの容姿の子をターゲットにした」 これまでの裁判で検察側は、学校に保存されていた児童2人の写真データを水藤被告が持ち出し、性的ディープフェイクの作成を第三者に依頼したなどと指摘。「過去に類を見ない悪質な事件」として懲役6年を求刑していました。 ■「極めて卑劣かつ悪質」懲役3年6か月の実刑判決 そして、きょう… (裁判官) 「主文、被告人を懲役3年6か月に処する」 名古屋地裁の松本高明裁判官は、「顔が女子児童、体部分がAIで作成され、一般人が見れば極めて精巧なもので誤信するに足るものである。児童の健全な心身の育成に背くことであり、極めて卑劣かつ悪質」などとして、水藤被告に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。 「性的ディープフェイク」の画像所持が児童ポルノに当たるとした判決は全国で初めてです。 ■「性的ディープフェイク」被害… 全国で114件確認 警察庁によりますと、去年1年間でSNSを通じて性犯罪などに巻き込まれた小学生の数は、過去最多の167人。また「性的ディープフェイク」の被害も、全国で114件確認されていて、被害者の大半は中高生でした。 114件のうち約6割は、被害者の画像を入手しやすい同級生などによるものだったということです。

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