バレーボール男子日本代表のロラン・ティリ監督が7日、今季初戦に臨むネーションズリーグ(NL、10日開幕、中国)に向けた出国前の羽田空港で取材に応じた。5月28日に日本代表合宿中に佐藤駿一郎容疑者が麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、代表登録を抹消後、指揮官が初の公の場で前代未聞の事案が発生後、初言及した。4日に声明を発表していたが、「人生ですので、こういったアクシデントは起こりうると思っています。我々はコントロールできることに集中する。人生ですので、我々のできることに一生懸命に取り組む」と語った。 佐藤容疑者は、日本代表合宿中だった5月27日に、都内のパチンコ店で遊技。店内での忘れ物のバッグを取りに戻った際、警察による所持品検査で乾燥大麻の所持が発覚、同28日に逮捕された。4月に退団が発表されていたが、チームは5月28日付で契約を解除。日本代表の登録も抹消された。 今月4日にティリ監督は石川祐希主将(ジラート)とともに声明を発表。「このたび日本代表チームの関係者が逮捕される事案が発生したことは誠に遺憾です。我々は代表活動でファンの皆様にご理解をいただけるように強化の歩みを進めて参ります」とコメントしていた。 21年東京五輪で母国のフランス代表を金メダルに導いた名将。昨季から日本代表の指揮を執り、世界選手権で1次リーグ敗退と悔しさを味わった。2季目は28年ロサンゼルス五輪に向けた重要なシーズン。9月のアジア選手権(福岡)で優勝すれば、ロス五輪の切符をつかむ。NLは秋の陣に弾みをつける。中国・臨沂でのNL初戦で世界ランク7位の日本は18位のウクライナと激突する。 指揮官は「チームはモチベーションも高く、練習の質の高さに驚いている」とムードは高まっていると強調。NLでは2大会ぶりの「表彰台」を目標に掲げた。「アジア選手権で優勝し、五輪の出場権を獲得する。世界ランクを保つためにも、アジア選手権に備えるためにもNLは重要な大会。アジア大会でも金メダルを目指す」と言葉に力を込めた。 ◆ネーションズリーグ 女子は1993年からのワールドグランプリに代わる大会として2018年に新設した国際大会。18チームが参加し、3組に分かれて3週で1次L計12試合を行う。勝ち点は3―0、3―1で3点、3―2で2点、2―3で1点、1―3、0―3で0点。日本は中国、フランス、大阪で1次Lを戦い、成績上位7チームと開催国(中国・寧波)の計8チームが決勝大会に進む。