様々な規制に対して海外事情を事例に出し、日本は世界に取り残されているので規制を撤廃せよと主張されることがよくある。だが、規制撤廃派が訴える海外事情は、彼らにとって都合がよい事情だけを抜きとっていることも少なくない。12月12日に施行された改正麻薬取締法と改正大麻取締法により、大麻由来成分のCBD(カンナビジオール)の販売規制基準が明確になった。違法と合法の線引きがはっきりしたことを愛好家は歓迎するのかと思えば、そうでもないらしい。『脱法ドラッグの罠』を上梓するなど、長年、違法薬物関連の取材を続けるライターの森鷹久氏が、危険ドラッグ化がすすむCBD商品についてレポートする。