仙台市内の老人ホームで入所者の女性に医師が処方していない薬を摂取させたとして介護士の男が逮捕された事件で、仙台市がこの老人ホームに立入監査を行っていたことが分かりました。 傷害の疑いで逮捕された仙台市太白区秋保町長袋の介護士・庄司豊容疑者(44)の身柄は、10日朝、仙台地方検察庁に送られました。 警察によりますと、庄司容疑者は去年11月、当時勤めていた仙台市太白区の特別養護老人ホームで、95歳の入所者の女性に医師から処方されていない薬を摂取させ意識障害にさせた疑いが持たれています。取り調べに対し庄司容疑者は容疑を否認しています。 その後の取材で、仙台市が去年11月末に老人ホームから女性の症状について報告を受け、12月中旬には介護保険法に基づく立入監査を行っていたことが新たに分かりました。市は老人ホームの職員から女性の意識障害について「薬の摂取による影響の可能性がある」と説明を受けたということです。警察が当時の状況などを詳しく調べています。