栃木県の上三川強盗殺人事件から1か月 防犯意識啓発へより一層の取り組みを強化

栃木県の上三川強盗殺人事件では、これまでに7人が逮捕されていて、その手がかりの一つになったのが防犯カメラです。事件前、現場周辺の防犯カメラには黒づくめの男の姿も確認されています。事件後、人々の防犯への関心が一層高まるなか、この1か月に県内で行われた防犯の取り組みをまとめました。 バールのようなものを手に持った黒ずくめの男。事件前、現場付近の防犯カメラが捉えたものです。これまでに7人が逮捕されている今回の事件では、各地に設置された防犯カメラの映像が、容疑者らの足取りをたどる重要な糸口となりました。 事件が起きた上三川町では、2024年から町内の自治会や事業所などを対象に防犯カメラの設置費用に補助金を出しています。事件現場からほど近い公民館でも、補助金を活用して防犯カメラを設置することが決まっています。町によりますと、この1カ月で補助事業に関する問い合わせが増えているということです。町では、事件の翌日に町内に防犯カメラを増設する検討を始め、防犯費として2千万円を追加する今年度の一般会計補正予算案を提出し、可決されました。町は今後、警察と連携して設置場所を決めるほか、一般家庭向けの防犯カメラの補助も検討するということです。 田畑に囲まれたのどかな場所で発生した凄惨な事件。去年11月に小山市で、また今年1月に栃木市でそれぞれ発生した強盗傷害事件も、住宅の密集地ではない場所が狙われています。上三川町の事件は、事件前から不審な車の目撃情報が住民の間で共有され、警察がパトロールを強化している最中に発生しました。県警では、補助錠やペアガラスなどの防犯機器によって侵入を防いだ事例を公表し、設置を呼びかけています。 また、今回の事件では、実行役とみられる容疑者が、いずれも16歳の少年ということが世間に衝撃を与えました。少年らは闇バイトによって集められたとみられ、加担防止に向けた教育も求められます。県内では、高校生を対象に闇バイトの実態を伝え、注意を呼びかける特別授業を実施したほか、チラシを配布するなど、未成年が闇バイトを通じて犯罪に巻き込まれることのないように周知を図っています。 今回被害のあった住宅では、今も規制線が張られ、警察官が24時間体制で警戒を続けています。近所の人からは、「見知らぬ車を見かけるといまだに不安になる」という声も聞かれます。1人の命が奪われ2人が重傷を負い、被害者の家族が癒えることのない傷を負った事件から1カ月。一刻も早い事件の全容解明が待たれます。

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