2025年1年間の特殊詐欺の被害額が3200億円を超えて過去最悪となり、犯行グループが海外の拠点から詐欺の電話をかけているケースが増えていることから、警察庁は東南アジア各国と捜査の連携を強化するため、タイに「連絡担当官」を配置しました。 2025年1年間の特殊詐欺の被害額は約3257億円に上り、過去最悪となるなか、特殊詐欺に使われた電話番号のうち、国際電話番号が全体の75.5%を占めていて、海外の拠点から詐欺の電話をかけている実態が明らかになっています。 東南アジアのタイ、カンボジア、フィリピン、マレーシアでは特殊詐欺の拠点が確認されていて、2025年、全国の警察はこの4カ国で詐欺事件に関与した54人を逮捕しています。 こうした事態を受け警察庁は、東南アジア各国の警察当局と捜査の連携を強化するため、タイのバンコクに「リエゾン」と呼ばれる連絡担当官を配置しました。 「リエゾン」に選ばれた警察官は都道府県警から警察庁に出向している30代の警部補で、任期は数年を予定しているということです。 連絡担当官は現地当局の捜査員と連携し日本人が関与する組織的な詐欺拠点が摘発された場合は迅速に情報収集にあたるということです。 警察庁は「現場の最前線で情報をとってもらい、海外の詐欺拠点であっても必ず捕まえていく」としています。