「自分は引っかからないと…」被害者が語る一部始終 ATMで入力した給付金の“予約番号”は自らが振り込む金額だった…愛知の被害額は全国ワースト

還付金詐欺の被害額が全国ワーストの愛知県。被害者が一部始終を語りました。 きょう詐欺被害について語ったのは、愛知県に住む70代の男性。 (特殊詐欺の被害者 70代男性) 「電話がかかってきて、区役所から給付金に関する通知書が届いているはずだが、その通知書はないかと言われて…」 ■銀行員を名乗る男「ATMで番号を入力すれば手続きができる」 ことし3月、区役所の職員を名乗る男からの電話がきっかけでした。「給付金の期限が切れてしまう」と電話で迫られた後、銀行員を名乗る男にかわり…。 (銀行員を名乗る男) 「ATMを操作して番号を入力すれば、手続きができる」 ATMで給付金の予約だと思って入力していたのは、自らが振り込む金額でした。周囲の人も不審に思い「詐欺ではないか」と声をかけましたが、男性は結局、別のATMで振り込むなどして、総額400万円をだまし取られました。 (70代男性)「自分は詐欺に引っかからないという思いがあった」 ■愛知県の被害額は全国ワーストの5億8000万円余り 警察によりますと、愛知県内のことし1月から4月末までの還付金詐欺の件数は、去年より約80件多い222件。被害者の9割近くは60代以上の高齢者で、被害額は全国ワーストの5億8000万円余りです。 (70代男性) 「高齢になると同時にいろんな思考が働くことが少なくなり、一つのことを考え始めるとそちらに思考が偏ってしまう」 ■「“電話に出ない”という対策を」 組織的とも言える今回の詐欺被害。カンボジアを拠点とする特殊詐欺事件では日本人のかけ子29人が摘発され、これまでに合わせて37人が逮捕されています。 さらに6月16日愛知県警は、海外の複数の詐欺拠点の「オーナー」とされる佐々木裕介容疑者を逮捕。被害額は数十億円にのぼるとみられています。 こうした詐欺のきっかけは、固定電話や携帯電話への着信だといいます。 (愛知県警本部 中川元宏地域安全対策室長) 「犯人グループは次々と電話をかける。一人の人を絶対にだまさないといけない訳ではない。ちょうど引っかかる人をだませばいいと、次々と電話をかけてくる。“電話に出ない”という対策をシステムで講じていく必要がある」

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