昭和から始まり、時代を超えて多くのファンに愛されてきた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治氏)は、たくさん笑えて時々泣ける物語が魅力のコメディ漫画だ。 主人公の両さんこと両津勘吉の破天荒な行動に笑わされ、時には人情あふれる感動ストーリーにほろりと涙してしまうこともある。一本調子ではない、さまざまなかたちのドラマが描かれてきたことも、『こち亀』が長年にわたって愛され続ける理由の1つだろう。 そしてその中にはごくまれに、両さんが一切ふざけず、1人の警察官として真剣に職務をまっとうする“笑えない”物語も登場する。ほっこりするようなオチではなく、胸を締めつけられるような切ない感情を呼び起こし、読後は深く考えさせられる……そんなシリアスなエピソードである。 そこで今回は、両さんが最初から最後まで大真面目だった「シリアスな事件」を紹介しよう。 ※本記事には作品の内容を含みます。