修行先の寺に火を付けたとして、佐賀県警は6日、同県伊万里市の僧侶見習い、森永吉容疑者(28)を現住建造物等放火容疑で逮捕し、発表した。「人生の全てが嫌になって放火した」と容疑を認めているという。 伊万里署によると、森容疑者は6月30日午前3時半ごろ、住み込みで修行していた伊万里市松島町の「円通寺」に火を付け、木造平屋建て本堂と、棟続きで居住用の木造2階建て庫裏(くり)などを全焼させた疑いがある。 当時一緒に住んでいた40代の男性住職は不在で、30代の僧侶見習いの男性が庫裏1階の寝室で寝ていたが避難しており、けが人はいなかった。 森容疑者が修行に入ったのは昨年4月で生活指導などを受けていたという。「庫裏2階に火を付けた」と話しており、動機については「修行に対する指導のあり方や自分に課せられる修行の量に不満があった」という趣旨の供述をしているという。 伊万里市のHPによると、円通寺は臨済宗南禅寺派の寺院で、明治以降は座禅修行を行う「専門道場」として知られているという。(杉江隼)