渡航移植、患者5人から容疑者に4500万円超か 臓器あっせん事件

海外での臓器移植手術を有償であっせんしたとして、一般社団法人「国際医療相談室」(東京都)の男3人が臓器移植法違反(あっせんの対価受領)の疑いで逮捕された事件で、男らが2024年3月以降、少なくとも患者5人から現金計4500万円以上を受け取っていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。臓器移植をあっせんする対価として現金を受け取った可能性があるとみて警視庁は調べている。 生活環境課によると、この法人を実質的に運営していた菊池仁達(ひろみち)容疑者(66)ら男3人は、共謀して25年11月~今年1月、海外での生体移植を希望する人を募り、都内の男性患者がカンボジアの病院で生体腎移植を受けられるようにあっせん。患者に事務手数料や医師への謝礼金名目で計約1230万円を同法人名義などの口座に振り込ませ、あっせんの対価として受け取った疑いがある。 捜査関係者によると、法人はこの男性以外にも4人にカンボジアでの移植手術をあっせんし、法人名義などの口座に現金を振り込ませていた疑いがあるという。こうした現金の大半は、東欧ベラルーシで死体からの臓器移植手術を無許可であっせんしたとして23年に逮捕された菊池容疑者の借金返済などにあてられたとみられるという。 ■患者「利益も当然含まれると思っていた」 今回の逮捕容疑となった移植手術のあっせんを受けたとされる男性患者は、菊池容疑者らの指示で、カンボジアでコーディネーターに「医療費」として約2500万円相当のドルを手渡していたという。医師への謝礼金をすでに振り込んでいたことから、この男性は警視庁に対し、「(支払った計約1230万円には)国際医療相談室を運営するための費用や(菊池容疑者らの)利益も当然含まれると思っていた」などと話しているという。 警視庁は、菊池容疑者らが4人の患者に対しても同様に現地での医療費の支払いと、医師への謝礼などの名目で、あっせんの対価を法人側に振り込むことを指示していたとみている。

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