「不適切交際」の元特捜部検事は一夜をともにした捜査対象女性の「メモ」情報で国会議員を逮捕していた

7月9日の参議院法務委員会で、質問に立った鈴木宗男参院議員が声を張り上げた。 「東京都内のホテルの部屋に女性を呼んでですね、宿泊していた。その部屋では政治資金規正法違反で取り調べをしていた。昼間は取り調べした部屋で、夜は、検事は、いいことしている場所に利用しているんですよ」 鈴木氏が問題視した「いいこと」とは、8日から9日にかけて毎日新聞などが報じた検察官の「不適切交際」だ。報道によると、東京地検特捜部に所属していた既婚男性のA検事(48)は、事件の容疑者として捜査対象だった30代の女性Bさんと捜査終了後に交際。別の事件の取り調べのために使用したホテルの部屋に呼び寄せて2人で宿泊することもあったという。また、テレビ朝日など一部の報道では、A検事はBさんから時計などの金品を受け取っていたという。 検察幹部がぼやく。 「事件の取り調べに使ったホテルの部屋で、検事が女性と一夜を過ごすなどしていたという。当然、ホテル代は税金で支払っていますし、事件関係者と個人的な関係を持つなんて、もってのほか。金品を受け取っていたという件について、A検事自身は『プレゼントを交換しただけ』と言い訳しているらしいが、言語道断。そりゃ、鈴木先生もカンカンに怒って質問しますよ」 ■公選法違反事件捜査で使われた女性の「メモ」 A検事とBさんの出会いは、国会議員がからむ事件だった。 2023年12月、東京地検特捜部は、東京都江東区長選でカネを配って買収し、YouTubeで違法な有料広告を流したという公職選挙法違反容疑で、柿沢未途衆院議員(当時)と秘書4人を逮捕した。秘書2人は不起訴となったが、翌年1月、特捜部は柿沢氏を起訴、区長選で柿沢氏が支援した木村弥生元区長を在宅起訴するなど、買収側、被買収側合わせて9人を起訴あるいは略式起訴した。この事件で、容疑者として取り調べを受け、略式起訴された選挙陣営スタッフの1人がBさんだった。 柿沢氏の事務所関係者C氏によれば、Bさんはもともと国会議員の事務所で働いていたが、江東区長選の直前に「国会議員秘書をしていた」などと木村氏に売り込みがあり、事務所のスタッフとして、区長選の手伝いをするようになったという。 一連の事件で何度も取り調べをうけたC氏が、むっとした表情でこう話す。 「Bさんは国会議員の元秘書という触れ込みでしたが、とてもそんな力量はなく、木村氏の運転手のような立場で働いてもらっていた。ただ人数が少ないスタッフの中で、ずっと木村氏の運転手をして、やりとりを聞いていたことで、買収を疑うようになり、メモを作ったらしい。柿沢氏や木村氏に恨みはなかったはずだが、なぜかメモを東京地検特捜部と警視庁に持ち込んだ。それを、特捜部直告係のキャップだったA検事が、事件化する端緒になると採用したという流れがあった」

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