【07月15日 KOREA WAVE】韓国の慶尚北道慶山市で発生した殺人事件を巡り、直後に出動した警察の巡回車が、血まみれで全裸姿の容疑者と路上で正面から遭遇しながら、すぐに身柄を確保しなかった様子を示す防犯カメラの映像が公開された。対応が遅れたとする遺族側の主張に対し、警察は「追跡は適切だった」と反論しており、双方の主張が対立している。 遺族側が13日、声明とともに公開した映像によると、事件当日の4日午前4時ごろ、警察の巡回車が衣服を身に着けず血まみれになった不審な男と道路上で遭遇した。男は巡回車に気づいて立ち止まった後、すぐに走って逃走。巡回車は一度後退し、警察官がドアを開けて降りようとしたものの、逃げる男を見た後にドアを閉め、車で追跡を開始した様子が写っていた。 遺族側は、容疑者が犯行直後に血まみれの全裸姿で約1時間にわたって現場付近を歩き回っていたと指摘。「巡回車と遭遇した際に直ちに確保しなかった」と批判している。さらに、男は約1時間後に事件現場のマンションへ戻り、居合わせた友人らともみ合いになった末に取り押さえられたとし、警察の身柄確保の遅れを問題視した。 これに対し、警察側は「遭遇したのは午前4時25分だった」と釈明。全裸で血が付いていたため事件関係者と判断して制止を試みたが逃走したと説明し、「見失った後は血痕をたどって追跡していた」と主張した。また、警察がマンションに到着したのは午前4時46分で、逮捕時刻は同57分だったとし、対応に遅れはなかったと反論している。 慶山警察は、慶山市内のマンションで友人を刃物で刺して死亡させたとして、容疑者の男を7日に逮捕した。警察は身元情報公開審議委員会を経て、16日に容疑者の身元を公開する方針を決めている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News