ヒストリーチャンネル公式YouTubeで毎月公開されているオリジナルドキュメンタリーシリーズ「歴史の証言~あの日 何が語られたのか~」にて、17日から、小池百合子都知事が政治家へ転身したばかりの当時の貴重な会見音声「小池百合子:ユリコ・イン・ワンダーランド」と、「袴田事件」で57年間袴田巌氏の無実を訴え続けた姉・袴田ひで子氏の2023年の会見映像「袴田ひで子:弟の無罪を訴え続けた57年」が公開される。 日本外国特派員協会(FCCJ)での記者会見の貴重なアーカイブ映像を公開する同シリーズ。7月の「歴史の証言」では、1993年に日本新党から第40回衆院選に立候補して初当選、参議院議員から衆議院議員へ鞍替えを果たし、ニュースキャスターから政治家へ転身したばかりの小池氏による当時の貴重な会見の音声を公開。今や都知事を務めるまで上り詰めた小池氏は、当時のFCCJ会見で流ちょうな英語を披露。「国会という場はさながら歌舞伎の舞台。質疑応答はあらかじめ用意されたものばかり。実質的な政策は非公式な主要委員会で決まる。そこで方向性が決まればあとはそのシナリオ通りに議論が進むだけ」と批判し、「重要なのは政治におけるお金の流れの透明性。40年以上にわたる自民党一党支配の中で問題が蓄積され一気に表面化した。今こそ私益に蝕まれた古き体制を打ち破る時」と、国益を見据えた議員定数の削減など“痛み”の伴う体制の改革を訴え続けた。 日々の出来事を伝えていたニュースキャスターから生み出す側に立場を変え、“新しい日本を創る”と野心を語る当時の小池氏は「高齢化社会の日本では女性が大きな負担を担っている。今こそ女性が主体的に政治への声を上げるべき」と海外メディアを通して世界に日本の政治の構造改革の理念を訴えた。 また、1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で、57年間袴田巌氏の無実を訴え続けた姉・ひで子氏のFCCJ会見映像も解禁。元プロボクサー袴田巌氏が逮捕・起訴され1980年に死刑が確定したが、自白強要や証拠捏造の疑いが生じ、2014年に再審が開始され袴田巌氏は釈放される。国内外に冤罪の実態を訴え世論を喚起するため、袴田ひで子氏は「国内はともかく、こうして外国の方まで応援していただいて本当にありがとうざいます。裁判はまだ終わっていないが、これからもう一息」と発信力の高いFCCJで繰り返し会見を開いた。 同席した弁護士から、袴田巌氏が有罪となった原因である5点の衣類と、その疑問について改めて解説され「(弟は)48年間刑務所に入っていた。巌の48年を無駄にしないように再審開始法の改正を望んでいます」と国際的関心を高めるため、司法の再検証を促した。弁護士から「無実の判決だけは、袴田(巌)さんに直接聞かせてあげたいという気持ちがある」と語ると、ひで子氏からも「私もそれを期待しております」と強く訴えた。この会見の一年後、袴田巌氏は無罪の確定となった。