福岡県議会の蔵内勇夫議長(72)の事務所に電話して「火をつける」などと脅迫したとして、福岡県警は21日、北九州市八幡東区の職業不詳、竹内直久容疑者(64)を脅迫と威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。 「まったく身に覚えがありません」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、逮捕容疑は10日午後2時20分ごろ、北九州市八幡東区内の公衆電話から筑後市内の蔵内議長の事務所に電話をかけ、応対した男性職員(64)に「事務所に火をつける」などと告げて脅迫し、事務所の業務を妨害したというもの。 蔵内氏の事務所には7月上旬以降に数回、脅迫のような電話がかかってきていたという。9日夕方、事務所職員がパトロール中の筑後署員に「事務所に脅迫電話がかかってきた」と相談した。 実際に火が付けられる被害は確認されていないという。 県議会をめぐっては、議長・副議長ポストをめぐって候補者が自民党県議団幹部に大金を支払った疑惑が浮上している。 議長を務めた吉松源昭議員が7日に記者会見し、自民会派幹部から総額2千万円以上を要求されて支払ったと証言。この他にも議長・副議長の経験者4人が、就任前後に100万円以上の現金を渡したり、会食代などを負担したりしていたと朝日新聞の取材に認めた。 一方で、県議会の「ドン」とも呼ばれる蔵内議長や、吉松氏に名指しされた当時県議団幹事長だった中尾正幸・現副議長らは金銭授受などを全面的に否定している。