カナダ・トロントのアメリカ領事館に銃撃、今年2度目

カナダ・オンタリオ州トロントで27日、アメリカ領事館の建物に銃弾が撃ち込まれ、地元警察が捜査を進めている。この領事館が銃撃されるのは、今年に入って2度目。 米領事館の建物の外に配置されていた警官は27日早朝、1発の銃声を聞き、ナンバープレートのない白い車が現場から走り去るのを目撃した。 警察はこの車を追跡しようと、一時カーチェイスを繰り広げたが、安全上の懸念から追跡を打ち切った。この事件による負傷者は報告されていない。犯行に何人が関与したのかは、明らかになっていない。 トロントの米領事館では3月にも同様の発砲事件があり、警察はこれまでに3人を逮捕している。捜査当局は、この事件が、銃撃依頼を請け負う幅広いネットワークと関連があるとみている。 ■「法の裁きにかける」と警察 トロント警察は、27日の事件について、王立カナダ騎馬警察(RCMP)や諸外国の捜査機関の協力を得て捜査を進めていると明らかにした。 RCMPのジョナサン・コー警視は、今回の事件を「憂慮すべき新たな事案」と形容した。トロント市のオリヴィア・チョウ市長は、「大胆な」攻撃だとしたうえで、「(犯行の)責任を負う者に伝えたい。我々が捕まえると」と付け加えた。 発砲は現地時間27日午前4時45分ごろに発生した。警察によると、現場では薬きょう1個が回収されたほか、米領事館の建物の外壁に損傷が確認された。 トロント警察のフランク・バレド副署長によると、発生当時、領事館内には少なくとも2人がいた。ただ、建物は「非常に厳重に防護されている」ため、内部にいた人たちは銃声を聞いていなかった可能性が高いと説明した。 バレド氏は、捜査は継続中で、市内全域の警察に対して容疑者とみられる人物に警戒するよう求めたと付け加えた。 「我々は、責任を負う者を法の裁きにかける」とバレド氏は述べた。 トロントの米領事館は、警察の対応に感謝する内容をソーシャルメディアに投稿した。 ■市内では別の事件も 警察は、3月の領事館に対する発砲事件を「国家安全保障上の事案」と位置づけ、領事館の外にはそれ以来、警官が配置されてきた。 6月には、3月の事件に関連して家宅捜索を実施。この作戦中に、警官のマーク・ピニゾット氏(43)が死亡した。 警察はその後、3月の領事館の外での事件を含む、一連の銃撃を実行した疑いで、18歳と19歳の容疑者を逮捕した。この事件は、より広範な銃撃請負ネットワークの一部とみられる。 先週末には、トロント市内でユダヤ系住民が経営するパン屋2軒が標的となる事件があり、少なくとも1軒は銃撃を受けた。警察は27日の時点で、米領事館の事件との関連を示すものはないとしたが、その可能性は排除しないと説明した。 オンタリオ州のダグ・フォード州首相は、「トロントでここ数日に発生した銃撃や破壊行為に心底うんざりしている」と述べた。 一方、マーク・カーニー首相は「がく然としている」としたうえで、「捜査当局が徹底的な捜査を行い、(関与した者に)責任を取らせるよう、全面的に支援する」と付け加えた。 5月にアメリカ当局は、イラク国籍のモハマド・バケル・サード・ダウード・アルサーディ容疑者(32)を逮捕した。同容疑者は、トロントの米領事館に対する事件など、北米および欧州のユダヤ系施設やアメリカに関連する施設を標的とした、十数件の攻撃を計画した疑いがもたれている。 トロント警察は、アルサーディ容疑者が今回の捜査に関連しているかどうかを明らかにしていない。また、今回の米領事館に対する銃撃の動機についても、具体的に言及していない。 (英語記事 Shots fired at US consulate in Toronto for a second time this year)

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