連日のようにニュースで報じられ、どこか「都会の出来事」だと思っていた凶悪な「闇バイト」強盗の魔の手が、私たちの住む山形県内にも及んでいました。 山形県天童市の一般住宅を狙った強盗予備事件で、実行役に「住人と出くわしたら危害を加えるように」などと、凶悪な指示が出されていたことが明らかになりました。警察はきょう、強盗の実行犯をインターネット上で募ったとして、指示役とみられる男2人を職業安定法違反の疑いで再逮捕しました。 ■逮捕されたのは、すぐそこにいた男らだった 再逮捕されたのは、山形市清住町一丁目の会社員(23)と、本籍が山形市で住所不定の会社役員(26)の男2人です。 2人は今月1日、天童市内の住宅に強盗に入ろうと下見をしていた実行役の男2人が逮捕された事件に絡み、すでに逮捕されていました。 ■SNSを悪用した巧妙かつ冷酷な手口 調べによると、2人は今年6月、県内に住む男性を強盗の実行犯として勧誘した疑いが持たれています。その手口は、首都圏などで相次ぐ闇バイト強盗と全く同じ、極めて巧妙で恐ろしいものでした。 勧誘された男性は、Instagram(インスタグラム)で高額報酬をうたう投稿を見つけ、連絡を取ったといいます。その後、投稿主から紹介された23歳の男が、匿名性が高く証拠が残りにくい通信アプリ「シグナル」を使い、強盗の標的となる住宅の画像を送るなどして犯行を指示していました。 さらに恐ろしいことに、23歳の男は実行役に対し、侵入用の工具や逃走用の車の準備を指示した上、「もし家主が居合わせたら危害を加えるように」などと、人命を軽視する凶悪な指示を出していたことがわかりました。一歩間違えれば、県内で取り返しのつかない事件が起きていた可能性がありました。 ■背後に巨大な犯罪ネットワークの影も 警察は現在、2人の認否を明らかにしていません。しかし、背後にはさらに共犯者が存在する可能性や、他にも県内外の若者が強盗として勧誘されていた可能性が高いとみて捜査を続けています。また、26歳の男がターゲットの資産状況などを集める「情報役」を担っていた可能性も含め、犯罪グループの全容解明を急いでいます。