ソウルの医院、医療用麻薬を常習違法投与…医師や患者ら14人を検察送致

【07月30日 KOREA WAVE】ソウル市内の高級繁華街にある医院で、医療用麻薬類を常習的に違法投与し多額の利益を得ていたとして、ソウル警察庁広域捜査団麻薬犯罪捜査隊はこのほど、医師2人や医院の事務責任者、投薬を受けた患者ら計14人を麻薬類管理法違反などの疑いで検察に送致したと発表した。警察は、このうちの40代の医師と、コカインを所持していた患者の計2人を逮捕し、医師2人が得たとみられる財産4億5700万ウォン相当について起訴前の追徴保全を申請した。 摘発された医院は複数の医療機関が入るビル内にあり、一見すると普通の一般医院を装って営業していたが、実際には美容施術を口実に睡眠目的の患者を集め、プロポフォールやケタミンなどの医療用麻薬類を違法に投与していた。40代の医師は2021年11月から2年間で7人に計71回違法投与し約4000万ウォンの収益を得た疑いがあり、さらに2021年7月からの約7カ月間で睡眠麻酔中の患者を27回にわたり無断撮影した性的犯罪の疑いも持たれているが本人は容疑を否認している。 共同経営者の50代医師も2022年7月から2023年6月までに8人へ計111回違法投与し4億1700万ウォンを得た疑いがある。麻薬類は深夜や休日にも投与され、診療記録の作成や当局への取り扱い報告は一切省かれており、投与費用は1回あたり約35万ウォンと原価の約31.7倍という法外な価格設定だった。 検察送致された患者11人のうち9人が30代で、その多くが風俗業界の従事者であり、1日に最大1350万ウォンを支払った例や医院に13時間滞在した例、11カ月間に64回通院し総額2億5300万ウォンを支払った例など異常な依存実態が確認された。また今回の事件では、監視を逃れながら長時間の睡眠状態を維持するため、通常の鎮静剤であるデクスメデトミジンが医療用麻薬の代用品として併用・乱用されていた事実も初めて摘発された。 一連の摘発を受け、警察は食品医薬品安全処に対しデクスメデトミジンの麻薬類指定など法的規制の検討を要請し、睡眠麻酔中の性犯罪を未然に防ぐため看護師ら第三者の同席を義務付ける制度の導入も関係省庁へ提案している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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