埼玉県警は2日、同県飯能市阿須の山林で、入間市に住む女性(91)の遺体が見つかったと発表した。別の事件で逮捕された住所不定、無職、ベトナム人男性(33)が女性を殺害し遺体を遺棄したことをほのめかしているといい、県警は殺人、死体遺棄事件として捜査を進める。 県警捜査1課によると、女性は入間市仏子(ぶし)の無職、丸山絹子さん。1人暮らしをしており、7月31日に長男から「母親の所在がわからなくなった」と県警狭山署に通報があったという。 署員が丸山さん宅に駆けつけたところ、玄関は無施錠で、長男名義の軽乗用車がなくなっていたことから県警が捜索を開始。同日、約20キロ離れた富士見市内で軽乗用車を発見した。運転していたベトナム人男性は警察官の制止を振り切って逃走したが、一般住宅の敷地で身柄を確保し、住居侵入容疑で現行犯逮捕した。 県警は男性の供述に基づき、1日午後8時50分ごろに丸山さんの遺体を発見。狭山署管内では複数の窃盗事件が相次いでおり、県警は男性が窃盗目的で丸山さん宅に侵入した可能性もあるとみて関連を捜査するとともに、丸山さんが死亡した経緯を調べている。 現場は駿河台大から南に約500メートルの山林。 ◇「優しい方だった」「一体何が…」 丸山さんの自宅周辺では、悲しみの声が聞かれた。 近所に住む50代の女性は7月31日、丸山さんの行方不明を知らせる防災無線を耳にしたといい、「幼い頃に息子さんと遊んだ時に、家にお邪魔して菓子をもらった。面倒見のいい、優しい方だった」と悼んだ。 近所の70代女性は「数日前に(デイサービスの)送迎が来ているのを見た。高齢者が多い地域。人ごとではないので怖い」と不安を口にした。 丸山さんの長男と幼なじみという50代男性は「ハイカラな女性だった。こんな静かなところで一体何があったのか」と驚いた様子だった。【遠藤龍、福田真緒】