今年4月、東京都内で死亡交通事故を起こした中野区の無職の男(34)が、事故当時に重度の睡眠時無呼吸症候群により居眠り状態だったとみられることが6日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は同日、無許可で運送事業を営んだ貨物自動車運送事業法違反の疑いで男を書類送検。治療を怠って事故を起こした危険運転致死の疑いも視野に捜査する。 捜査関係者などによると、男は4月3日朝、世田谷区内で軽ワゴン車を走行中に男性(78)をはねて死亡させた。自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕され、その後釈放されたが、捜査過程で男が令和7年3月に睡眠時無呼吸症候群の診断を受け、一時は睡眠改善器具も使用していたものの、同年11月以降は治療を受けていなかったことが分かったという。 また、睡眠時無呼吸症候群の影響で居眠り運転して自転車と衝突する事故を起こしたとして、警視庁が6日に自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで東京都練馬区の会社役員の男(44)も書類送検したことが捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、会社役員の男は1月17日夕、練馬区で車を運転中、睡眠障害の影響で居眠りし、70代女性の自転車に衝突して右足を骨折させた疑いが持たれている。男は普段、治療器具を装着するなどしていたが、事故前日には器具を装着せず「『寝落ち』してしまった」という。事故当日は帰宅中に強い眠気を感じたため路肩に停車して約1時間仮眠。目を覚まして車を発進させたところ、突然眠りに落ち、時速5~8キロで事故を起こした。任意聴取に「事故の記憶がない」と話しているという。