ロシアで拘束の米退役海兵隊員、解放 発話はできるものの歩行は困難

(CNN) 米国人の退役海兵隊員ロバート・ギルマン氏(32)が11日、人道上の理由でロシアでの拘束から解放された。複数の当局者がCNNに明らかにした。2022年から拘束されていたギルマン氏をめぐっては健康状態への深刻な懸念が高まっていた。 トランプ米大統領は11日、ギルマン氏と話したことを明らかにした。支援者や家族はギルマン氏が身体的・精神的な拷問を受けたとみており、「死にひんしている」と危惧していた。 「私がプーチン大統領と協議した結果、ロシアは人道上の理由からギルマン氏を解放することに同意した」とトランプ氏は11日、SNS「トゥルース・ソーシャル」で述べた。 米当局者によると、プーチン氏がギルマン氏への恩赦を承認した。 「この決定、そしてロシア側が見返りとして誰の引き渡しも求めなかったことに感謝する。交換は行われなかった」とトランプ氏は付け加えた。両氏がこの件についていつ話したのかは不明。 トランプ氏によると「ギルマン氏からのリクエストは一つだった。到着したら、最高のチーズバーガーが食べたいということだった」。 ギルマン氏は11日、ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地に到着するという。 米当局者はCNNに対し、ギルマン氏は治療を受けており、医療専用機で米国に搬送されていると述べた。息子に面会しようとロシアに渡航していた母親も同行している。トランプ氏や米当局者、家族を支援する団体「グローバル・リーチ」が明らかにした。 ギルマン氏は、言葉を発することはできるものの、歩行はできない状態だという。 ルビオ米国務長官はギルマン氏の解放を歓迎する一方、政権は不当に拘束されているすべての米国人の即時帰国を引き続き求めている」と述べた。ロシアでは多数の米国人が拘束されたままとなっている。 グローバル・リーチのエリック・レブソン最高戦略責任者(CSO)は先週、CNNに対し、ギルマン氏が6週間以上前に「解離性昏迷(こんめい)」に陥り、拘束中に死亡する恐れがあると懸念を示していた。 ギルマン氏の姉妹、レクシー・ハドソン氏は声明で、「きょうだいの命を救ってくれた」としてトランプ大統領に謝意を示した。「トランプ大統領がこの件を知って行動を起こしてくれたこと以外に、ロバートが今日生きている理由はない」 ギルマン氏は22年1月に拘束された。ロシア側は、ギルマン氏が酒に酔って警察官とトラブルになったと主張したが、レブソン氏はこれを否定。警察官に殴られて具合が悪くなったギルマン氏が、誤って警察官を蹴ったと説明している。 ギルマン氏には4年6カ月の禁錮刑が言い渡された。ロシアで逮捕された米国の退役海兵隊員はギルマン氏のほかにも複数いる。

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