県陸上王者お手柄 窃盗犯を走って取り押さえ 金大大学院の古田さん 金沢東署が感謝状

県陸上王者が、快足でお手柄。金沢東署は12日、逃走中の窃盗犯を走って追い掛け、取り押さえたとして、金大大学院1年の古田聖旺(せいおう)さん(23)=金沢市旭町=に感謝状を贈った。古田さんは昨年6月の県陸上選手権で男子200メートルを制した県王者。100メートルの自己ベストは10秒59という。鍛え抜いた俊足で地域の治安維持に貢献した古田さんは「足に自信があったので、犯人を確保できてよかった」と笑顔で振り返った。 古田さんは6月27日午後10時半ごろ、アルバイト帰りに自転車で金沢市内のコンビニ近くを通り掛かった際、「万引ダメ」と声を上げながら男=当時(53)、窃盗容疑で逮捕=を追う外国人男性店員に気付いた。 「走った方が早い」と自転車降り 自転車で100メートルほど追跡した後、男が路地裏に逃げたため「走った方が早い」と判断して自転車を降りて快走。30メートルほど走って追い掛け、身柄を取り押さえた。 古田さんは男の手首を力強くつかみながら「一緒に戻りましょうか」と声を掛けると、男は素直に応じた。コンビニに近づくにつれて男が暴れ始めたため恐怖を覚えたが、コンビニ店員が110番通報してから警察官が到着するまでの約10分間、逃げないよう見張り続けた。コンビニ店員からは「常習犯だったので捕まえてくれてありがとう」と感謝された。 12日、金沢東署で行われた贈呈式では、遠藤英之署長が「住宅街に逃げ込んだ男を必死に追い掛けたことが摘発につながった」とたたえた。 古田さんは「警察の方々には普段から地域を支えてもらっている。少しでも役に立ててよかった。これからも足を生かして貢献していきたい」と話した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加