大手ゼネコン・竹中工務店を家宅捜索、万博工事巡り会場責任者が背任容疑で逮捕 大阪府警

大阪・関西万博の工事を巡り、下請け業者に工事費を水増し請求させたとする背任容疑で大手ゼネコン「竹中工務店」の会場責任者だった男が逮捕された事件で、大阪府警は19日、竹中工務店本社(大阪市中央区)の家宅捜索を始めた。 19日午前11時ごろ、大阪のメインストリート・御堂筋に面するビルに段ボールを手にした5人前後の捜査員が入っていった。周辺はオフィス街で、報道陣などが集まって騒然となった。 捜査関係者によると、背任容疑で逮捕されたのは万博関連工事の総括作業所長を務めた河井辰巳容疑者(61)。関係者によると、自宅リフォームなどプライベートの工事を、万博関連工事費として下請け業者から竹中工務店に請求させる形で、自社に損害を与えるとともに、「キックバック」などの利益を得ていた可能性がある。 府警は竹中工務店から関連する資料を押収し、実態解明を進めるとみられる。 大阪・関西万博は大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)を会場に昨年4月~10月に開催。会場のシンボルとなった大屋根リングは1周約2キロ、高さ最大約20メートルで「世界一の木造建築」としてギネス世界記録に認定された。 2025年日本国際博覧会協会(万博協会)によると、大屋根リングとその周辺施設は3工区に分けて公募され、いずれも国内の大手ゼネコンなどが共同企業体(JV)を構成して落札。竹中工務店は約175億5500万円で落札された工区のJVの1社だった。 竹中工務店は「従業員が逮捕されたことは誠に遺憾。事態を厳粛に受け止め、警察による捜査に全面的に協力し、事実関係を確認した上で厳正に対処する」としている。

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