今月16日、富山市中心部の路上で発生した強盗事件は、奪われた現金200万円が詐欺でだまし取られた金だったとして、強盗の容疑者3人と被害者の男が逮捕されました。この強盗事件の一部始終を、現場周辺の住人らが目撃していて被害者の男が警察への通報を嫌がる様子を見せていたことが分かりました。 「3人が襲い掛かって引っ張っていた」 「(現場付近を)通り過ぎた時に、ある男の人が何しとるんじゃと出てこられて、私もびっくりして振り向いて見たら争っていた」 この男性2人は、男3人による襲撃から逃走までを目撃していました。 この事件は、今月16日、中国国籍の男3人が富山市芝園町の路上で歩いていた50代の男に顔を殴るなどの暴行を加え、リュックに入っていた現金200万円を奪った疑いで逮捕、送検されたものです。 強盗事件の発生からおよそ5時間半後、長野県松本市内をレンタカーで逃走していた3人を警察が緊急逮捕しました。 捜査関係者によりますと、3人は埼玉県川口市の「川口ナンバー」のレンタカーを使用して首都圏から県内へ入ったとみられています。 また、現金を奪われたのは、特殊詐欺事件の「受け子」である村田光一容疑者(58)でした。 男3人が、村田容疑者を襲う瞬間を見た人はー。 「手を出したもんだから、私が慌てて飛び出した。だからリュックを取って、そのリュックが全部散らばったんですよ。で、そこから何かを取った」 目撃した男性によりますと、3人は電柱の後ろなどで待ち伏せしていました。 そして、村田容疑者が車を停めていた郵便局近くの駐車場に向かって歩いていたところを襲いました。 その後、3人は村田容疑者を取り囲んで県道方面へ連れて行ったということです。 男3人が暴行を加えたのを目撃し、男性が追いかけると3人は走って逃げたということです。 逃げた3人を追いかけた男性はー。 「白いマスクをしたアジア系の3人が急に逃げ出したので、捕まえないとあかんと思って先回りして行ったんです。追いかけたんですけど追いつけなくて、猛スピードです」 追いかけた男性は、3人が角を曲がったのを確認し先回りしました。3人が停めてあった車に乗り込み、逃走したため追いかけましたが、「けやき通り」を右折したところで見失ったということです。 その後、男性2人が現場にいた村田容疑者に声を掛けたところ、受け答えが怪しかったと話します。 「警察に電話しないとダメですよってな感じで、ちょっと嫌がったもんだから」 「いくら盗られたん?200万円だ言うから、110番しましたか?って聞いたら大丈夫ですと。それおかしいでしょって。私が110番しますと言って、110番通報しました」 3人に襲われた村田容疑者は、強盗事件があった16日、県内で70代の女性から現金200万円と時価2400万円相当の金の地金1キロをだまし取った疑いが持たれています。 村田容疑者は、容疑を認めた上で「知らない外国人風の3人から襲われた」と供述しているということです。 一方、強盗の容疑者3人について、警察は認否を明らかにしていません。 トクリュウのメンバーとされる容疑者3人は、詐欺の計画を事前に把握したうえで犯行に及んだ可能性が高いとみられていて、警察は村田容疑者側のグループとの関係も含めて捜査を進めています。