第二次世界大戦の終結から10年あまりが経過した1955年9月3日。当時まだ米軍の統治下にあった沖縄で、凶悪事件が発生した。わずか5歳と数カ月(当時の報道では数え年で6歳と紹介)の女児が米兵に誘拐され、性的暴行を加えられた末に殺害されたのだ。 草むらに遺棄された亡骸の左手には、抵抗の念からか草が2、3本強く握りしめられていたという。被害者の名は永山由美子ちゃんで、「由美子ちゃん事件」とも呼ばれる本件は戦後沖縄史に残る残虐な事件として語り継がれている。 まだ幼い女児が被害者となった痛ましい事件は、どのようにして起きてしまったのだろうか。