【08月31日 KOREA WAVE】韓国の江原警察庁が中国吉林省公安庁との国際共同捜査で、約100億ウォン(約11億円)規模のボイスフィッシングに関与した中国拠点の犯罪組織を摘発した。 江原警察庁広域犯罪捜査隊は、ボイスフィッシングを目的とした犯罪組織への加入・活動などの疑いで中国で摘発された海外総責任者ら10人のうち、韓国人組織員6人を韓国へ強制送還し、逮捕・送検したと明らかにした。 警察によると、組織は2025年1月から2026年3月まで中国にボイスフィッシングのコールセンターを設置。韓国の60代以上を狙い、カードの配達員やセキュリティー担当者、警察、金融監督院、検事などを順番に装い、計約100億ウォン(約11億円)をだまし取った疑いが持たれている。 組織は被害者の携帯電話に通話を乗っ取る悪質なアプリをインストールさせた後、捜査機関への通報を誘導。「口座が犯罪に関与している」などとうそをつき、デビットカードを回収したり、暗号資産を送金させたりしていたという。 情報を入手した江原警察は吉林省公安庁と合同捜査に着手し、中国で確保した証拠や韓国国内の被害状況を基に、犯行期間や手口などの解明を進めた。 特に犯行に使われた携帯電話を押収し、メッセージアプリ「テレグラム」の会話記録や暗号資産による犯罪収益の流れを特定した。警察は2026年3月、中国で韓国人6人と中国人4人の計10人を摘発し、8月6日に韓国人の容疑者を送還した。 警察は犯行期間やカード配送を装う手口、なりすました人物の情報などを基に、余罪や関連組織についても捜査を広げている。 チェ・ヒョンソク江原警察庁長は「今回の事件は両国の捜査機関による合同捜査で、現地での摘発と証拠確保、韓国への送還まで迅速に進んだ代表的な成功事例だ。巧妙化する海外フィッシング犯罪の根絶に取り組む」と述べた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News