【AFP=時事】ドイツ警察は5日、国内2か所の変電所付近で爆発物が発見されたことを受け、ここ数日相次いで発生した電力網に対する破壊工作との関連性を捜査していると発表した。 同国ではこの1週間、各地の変電所に対する攻撃が相次ぎ、国内に動揺が広がっていた。石炭火力発電所からの送電を遮断し、大規模な停電を引き起こすことが狙いだとみられる。 容疑者は、ドイツメディアがダニエル・Vと呼ぶ48歳の男。一連の破壊工作について犯行声明を出しており、アパートからは爆発物が見つかっている。当局は一連の事件を「気候過激派」による組織的犯行の可能性が高いとみて捜査を強めている。 地元当局は5日、「市民からの通報を受け、4日にベールバルデとグラウシュタインの変電所近くを通る高圧線付近で、即席爆発装置(IED)12個を発見した」と発表。爆発物処理班が装置を無力化し、作業に伴い周辺の送電線が一斉に一時送電停止となった。 警察は、これまでに発生した他の変電所襲撃事件との「関連性の可能性」について捜査を継続している。 大衆紙ビルトは4日、ノルトライン・ウェストファーレン州のハンバッハの森で、ダニエル・V容疑者所有とみられるトラックに重装備の警察特殊部隊が突入したが、逮捕には至らなかったと報じた。 ハンバッハの森はドイツの環境保護運動にとって非常に象徴的な場所だ。活動家らは長年にわたり、隣接する露天掘り炭鉱の拡大に伴う大規模な森林伐採計画に反対する抗議活動を展開してきた。 ドイツでは近年、送電網に対する攻撃が相次いでおり、一部の事件については極左活動家が犯行声明を出している。 最も深刻だったのは今年1月に首都ベルリンで起きた事件で、高圧ケーブルが放火され、真冬に数万世帯および数千の事業所が1週間近く停電する事態となった。【翻訳編集】 AFPBB News