〈「なぜお父さんは死んでくれなかったの」妻と娘は涙ながらに…八橋9人殺傷事件・エリート郵便局長が陥った“2500万円の借金”と一族の確執〉 から続く 今からちょうど100年前の1926(大正15)年、昭和への代替わり直前の10月。鳥取県・八橋(やばせ)町(現琴浦町)で、66歳の退職郵便局長、中井國太郎が拳銃3丁を乱射し、親族ら9人を殺傷する事件が起きた。積もり積もった根深い恨みに金が絡み、感情を爆発させての犯行だった。 何が彼を凶暴な大量殺傷に走らせたのか――。文中、当時の新聞記事などに現在では使われない「差別語」「不快用語」が登場する。記事などは見出しのみ原文のまま、本文は適宜、現代文に直して整理。敬称は省略する。(全4回の3回目) ◆◆◆