本広克行監督が語る 織田裕二や仲間たちと挑んだ青島俊作の新たな物語 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』

ある日、東京都内で誘拐事件が発生。犯人は身代金を指定の場所まで持ってくるよう指示をし、間に合わなければ街を爆破するという。そして、なぜかその"運び屋"として青島を指名する。さらに、3Dプリンター拳銃を使用した連続殺人事件も発生。殺された被害者の一人である科学者が持っていた毒性ウイルスも盗まれており、警視庁には「ウイルスを街にばらまく」という脅迫文が届く。警視庁の捜査一課に着任した青島に、史上最悪クラスの難事件が次々に押し寄せ、事件解決のため、青島は仲間とともに東京の街を走りに走りまくる–。 1997年の連続ドラマ開始以来、数多くの熱狂的なファンを生み出し、日本中に"踊る"ブームを巻き起こした「踊る大捜査線」。これまでに公開された映画シリーズ8作品の累計動員数は3863万人、累計興行収入は524.1億円。そんな日本を代表する唯一無二のシリーズの織田裕二演じる青島俊作が、お馴染みの個性豊かな仲間たちとともに再びスクリーンに帰ってくる。 予告編制作会社バカ・ザ・バッカ代表の池ノ辺直子が映画大好きな業界の人たちと語り合う『映画は愛よ!』、今回は、『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の本広克行監督に、本作品や映画・ドラマへの思いなどを伺いました。 ・・・ 『踊る大捜査線』14年ぶりの再始動への軌跡 池ノ辺 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』は2012年の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』から14年ぶりということですが、再始動のきっかけは何だったんですか。 本広 2年前に、『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』を撮りました。その時に織田さんが、自分にできることがあるなら出ますよって言ってくれて、じゃあ『生き続ける者』のラストで、亡くなった室井さんの家に青島さんが来て、という流れで閉じるのはいいアイデアじゃないかと思ったんです。そして室井さんのもとで育てられて室井さんのイズム "MUROISM (ムロイズム)"を継いだ子どもたちが大人になって将来、青島のもとに来て一緒に仕事をするというのは面白い展開じゃないかと、そういう思いはちょっとあった。たぶんそれが布石になっていますね。森貴仁くんが予備校かどこかで、何かに向かって猛然と勉強している、そこに何か未来を感じて、これはもしかしたら物語が動き出すかなと、自分の中で思いました。 池ノ辺 その時は、「もしかしたら」くらいだったんですか。 本広 はい。最初は「撮ろう」なんていう気持ちはなかったです。実際、動画でもショートのドラマが人気ですし、今は長いものを観る時代じゃなくなってきてるのかなという思いもどこかにあって。だから、ショートをたくさん作ってつなげて映画みたいになっていくのも面白いかな、くらいの感覚でした。まさかもう一度映画として動き出すとは、という思いでした。ただ、やっぱり『踊る大捜査線』は、撮っていて一番しっくり来るんですよ。キャラクターも出来上がっていて、やりやすい。織田さんとも、長年やっているから気心も知れているし。 池ノ辺 具体的な話として「再始動」となったきっかけは何だったんですか? 本広 そこはやっぱり、プロデューサーの亀山千広さんですね。亀山さんが、やろう、と皆に声をかけて動き出したからじゃないかなと思います。 池ノ辺 亀山さんはずっとやりたかったんですね。 本広 そうだと思います。社長業はほんと大変だったみたいですし。「俺がフジテレビに入ったのは何かを作るためなんだよ」ってね (笑)。だから恩師である亀山さんが楽しそうにしているのを見るのは、やっぱりいいなと思いました。

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