福岡市西区で20日に起きた飲酒事故で、亡くなった大分市の大山晴瑠(はる)ちゃん(3)の23日の通夜が営まれる前に、父・泰士さん(34)が取材に応じた。「今日はみんなで見守ってお見送りしてあげたい。それだけです」と静かに話した。 西署によると、事故は20日午前11時すぎに西区小田の県道で発生。軽乗用車がバイク3台に次々と追突し、両親と一緒に道路脇にいた晴瑠ちゃんが巻き込まれ死亡した。 軽乗用車を運転していた無職大神正治容疑者(68)=福岡市西区=の呼気から1リットルあたり0.99ミリグラムのアルコールが検出され、署は自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)容疑で現行犯逮捕。容疑を認め、「酒の影響でアクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述しているという。署は容疑を同致死傷に切り替えて調べている。 容疑者を知る近所の人によると、数年前に妻を亡くしてからは一人暮らしのようだといい、「草刈りなどの地域の行事にも出てくる真面目な人」という印象だという。 事故を受けて県警は23日、西区内で緊急の飲酒検問を実施した。検挙者はいなかったが、城戸善宗・西署交通課長は「我々だけでは見つけきれない飲酒運転がある。飲酒運転かもしれないという車を見かけたら通報してください」と話した。 福岡市では先月、「海の中道大橋」で3児が死亡した事故から20年を迎え、市や県警などが飲酒運転撲滅を強く呼びかけたばかりだった。(浦上慧伍、岸めぐみ)