兵庫県警・コンビニ女性店員誤認逮捕 賠償訴訟、和解へ「わずかな注意払えば、誤認逮捕防げたのに…」

2023年12月、兵庫県尼崎市のコンビニエンスストアで、売上金などを盗んだとして、窃盗容疑で誤認逮捕された元パート従業員の女性(60代)が、兵庫県警の違法な捜査や店側の確認不足などで損害を受けたとして、国と兵庫県、コンビニの運営会社に損害賠償や休業補償を求めた訴訟で、県が女性に解決金60万円を支払って和解する方針を固めたことがわかった。 兵庫県警が9月16日、県議会警察常任委員会で明らかにした。 訴状などによると、2023年11月30日、このコンビニの店長から「従業員が店の金を盗んだ。防犯カメラにも映っているが、盗んだ従業員が犯行を認めない」と、兵庫県警・尼崎南署へ通報した。その際、店側は現金数十万円が盗まれたとする被害を届け出た。尼崎南署は女性を任意同行し、同日午後4時30分から事情聴取したが、女性は一貫して「盗んでいない」と犯行を否認していた。 その後、現金は店から本部に送金され、窃盗被害そのものがなかったことが判明、尼崎南署は女性を釈放して謝罪した。この間の拘束は約14時間30分に及んだ。 女性は、「私は警察官に『盗っていません』と何度も言い続けたが、聞き入れてもらえなかった。 逃げ出せるのであれば、いっそのこと『自分が盗った』と嘘をつけば楽になれるかもしれない。しかし、盗っていないものを盗ったと言うことはできない」などと心情を語り、「誤認逮捕に関与した被告会社、警察官と、(逮捕状発布を認めた)裁判官がわずかな注意を払っていれば、誤認逮捕を避けることができたはずだ」と訴えていた。 一方、被告の国や兵庫県、コンビニ運営会社はいずれも、訴えを棄却するよう求めた。その上で、▼国は認否について保留▼県は責任については認め、損害額について争う▼運営会社は責任と損害額について争うとしていた。 その後、神戸地裁が県と運営会社に「女性に60万円ずつ支払う」との和解案を提示。兵庫県警はこの案に応じることを決めたという。

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